氷龍×炎龍〜それぞれの想い〜

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『お帰りなさいませ。』
『由奈さんお帰りなさい』
私を迎えてくれるお手伝いさんたちとヤクザのおじさんたち。
由「ただいま」
松「鞄お持ちします。」
この人は松下さん。お手伝いさんのリーダー的な人。
草「由奈さん。総司さんが呼んでます。」
そしてこの人は草下。司-ﾂｶｻ-さん(総司の父親)の後輩そして炎龍の足になってくれる人。この家には一生会うことのない人同士が会ってしまっている。
お嬢様の私と不良の総司。
本来なら交わらない線が交わってしまった。

コンコン。
総「おかえり。」
由「ただいま。」
いつものように微笑む総司。
カチャ。
私の前に置かれた紅茶。
由「ありがと。隼人。」
隼「どういたしまして。」
由「今日は全員揃ってるのね。」
隼「あぁ。飯食ってくからな。」
由「そう。にぎやかになりそうね。」
隼「今日はどうだった？」
由「1つ分かったことは神童拓人が入院していることもう1つは...」
隼「？」
由「みんなが私に隠してる...」
総「情報をか？」
由「うん。」
隼「そう。ならいいこと教えてあげる。」
由「何？」
総「海斗。あれ出せ。」
海「どうぞ...。」
由「？空き教室の地図？」
私の前に広げられた１枚の紙。
そこにはいつもの空き教室の絵が描かれていた。
総「ここにあいつらの情報が隠されている。」
総司の指差すとこにはあの高そうなタンス。
由「なんですんなことs...」
言い終わる前に総司の人差し指を私の唇につけた。
総「それは秘密」
寒気がした。
心から笑っていない総司の顔に。
由「まぁ...いいわ。ご飯食べましょ？」
総「あぁ。オイ。飯食いに行くぞ。」
優「ご飯！！」
１番に飛び出していった優斗。
由「子供みたいね。」

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