未定【一之瀬一哉】 (ページ2)

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俺、一之瀬一哉。君は？

私)世良Aです、、、

隣の彼は一之瀬くんと言うらしい。

一之瀬くん)Aか…！

俺、しばらくここに居ると思うから仲良くしてね！！

それから少し話をすると、彼のことが少しずつわかってきた。

歳は私よりいっこ上、サッカーが上手で地元では有名らしい。

私)どうしてこんな遠い病院に？

彼の地元からこの病院はかなり遠く、車でも3日ほどかかる距離である。

一之瀬くん)…………死んだことにしたんだ

？？？どういうこと？？全く意味がわからない。

一之瀬くん)こんな姿を周りに見せられない。
周りに心配かけたくないし、迷惑かけたくないんだ。

サッカーができない俺を見たら、みんながっかりするだろうから………

暗い顔をしているけど、どこか覚悟を決めたような表情をしていた。

一之瀬くん)Aは…？君のこと知りたいんだ

一之瀬くんはふっとため息をつくと、私について尋ねてきた。

私)私は…………

言葉に詰まった。考えてみれば、他の人に私の話をするのなんて初めてかもしれない。

私)昔の記憶があんまりないの。私について、私もよくわかってない。

今わかってるのは、身寄りがないって事だけ。
過去のこと、思い出せそうで思い出せなくて…………

私って誰なんだろう＿＿＿＿＿

無意識にボソッと呟いていた。

一之瀬くん)わからないなら、新たな人生を始めるチャンスじゃないか！！

君ならきっと出来ると思う。

根拠は無いけどそんな気がするんだ

そんなことを言ってくれた。

一之瀬くん)俺も人生の再スタートを切る。

正直今は辛いけど、一緒に頑張ろう、A