Really no (ページ30)

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「なーにしてるのせんせっ、」

「ん～？ちょっとね、昔の頃のこと思い出してた。」

ソファに座っていると後ろから抱きしめてくるやまだくん。耳に吐息がかかってくすぐったいよ。

あの後、やまだくんから猛アプローチを受けた。
すれ違えば必ず「すき！」って言ってくるし、投げちゅーもしてきた。
『やめて！』って何回怒っても懲りずに諦めなかったせいなのかおかげなのか、知らないけど俺はいつの間にかやまだくんのことが好きになっていて、
ついに『せんせいと付き合えないとか…死んじゃう』とまで言い出すから、あの時は焦った。

でも、俺はもうやまだくんに惹かれていたから、

『やまだくんのこと、すきになっちゃった』

なんて放課後伝えれば、きらっきらの笑顔で飛びついてきた。
あの時のやまだくんの嬉しそうな顔は絶対忘れられないな。

「せんせいが俺におちてくれた時、すっげぇ嬉しかったんだよね。もううざがられてると思ってたから、もうやめようかななんて思ってたら…ね、」

「なに泣きそうになってんの」

「だって、ほんとに嬉しかったんだから、」

「俺も、ずっと好きでいてくれてありがとね。」

あの時やまだくんが諦めてたら、こうはなってなかっただろうし、そう思えば感謝しかないかな。

「あの頃のやまだくんは可愛かったなぁ。純粋で、人懐っこくて、こいぬみたいで。」

「なに、今は可愛くないって？」

「可愛い、よりかっこよくなったね。」

「…………… すき、せんせいすき！」

うわっ、と思った時には抱きついてきたやまだくんが俺の上に跨っていた。
指を絡めておさえつけられて、距離は初めて告白されたあの時と同じように鼻先だけぴと、とくっついていた。

「ふふ、やっぱかわい、」

「じゃあ、今からかっこいいとこも見ちゃう？」

「…… うん、いっぱい、見せて？」

初めてのキスみたいな、甘くてこどもがするようなキスから深くて大人なキスに変わる。

可愛いやまだくんもかっこいいやまだくんも、

全部全部、愛おしくてたまらない。

〈一目惚れ〉end

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120 票！ありがとうございます(T_T)♡

あともう少しでこの作品も終わります、！

長くもなく短くもない間、ありがとうございました！

続編 … てきなもの書けたらいいなぁ＾＾