Really no (ページ27)

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「かわいいなぁ、せんせ。」

「もうやだ起きる。…… ったぁ、」

「あはは、腰抑えちゃってどうしたのせんせ～」

分かってるくせに、とぼけるふりをするやまだくんを軽く蹴った。なんで俺はこんなにも痛い思いをしなきゃいけないんだ …………… まぁその倍ぐらい気持ちいい思いはしてるんだけど、話は別だ。

昨日の夜、いや、今日の朝方まで抱き合っていた。
昨日はとにかく激しくて、何事かと思えばただのやまだくんの欲求不満ってやつ。
思春期って、やっぱりこういうもん…？

俺はただただ疲れたよ。

「じゃあ、お詫びに朝はせんせいの食べたいもの作る」

あ、そっか。今日俺じゃないんだ。

おれとやまだくんで、日替わり当番制でご飯を作ってる。今日はやまだくんの日らしくて、ちょっと荷が軽くなった。

「じゃあね～、」

何にしよう。

魚？朝から肉でもいいなぁ。
でも、甘いものも少しほしい。

「やまだくん、たべる！」

我ながら馬鹿なこと言ってる自覚あるけど、もうだめ。放置された分構ってよ。

目を丸くしてその後ふんわり笑ったやまだくんが俺の上から跨る。

「せんせいが俺をたべるんじゃなくて、おれがせんせいをたべたいんだけど、……どう？」

「…………分かってるくせに。」

「じゃあ、昨日激しかったから今日は甘めにしようかな。」

そう言って抱き着いてくるやまだくんは子犬みたいで、
しっぽをふりふりと振って俺を誘う。

こんな朝も、たまにはいいね。

〈甘い朝〉end

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8/3 : 赤星ありがとうございます(T_T)！