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紗『あっ!剛典!』
たっくんを見つけて小走りに駆け寄る紗英ちゃん。
何年経ってもお互いを大好きで羨ましいなと思う。
二人の姿を見つめていると、後ろからふわっと抱きしめられた。
臣『我が子を見つめるお母さんみたいになってんじゃん(笑)』
『臣…』
胸の前に回ってきた腕にそっと手を添えた。
『あのね、琴音さんも来てる』
臣『えっ?はっ?』
臣が周りをキョロキョロしている。
『ここには居ないよ〜。お友達と一緒だったし』
臣『ふーん』
肩に顎を乗せてきた臣の顔を見上げる。
『私の顔見て、一瞬顔が強張ってた。やっぱり私が原因だったんだよ』
しょんぼりすると大きな手で優しく髪を撫でてくれた。
臣『そうかもしんないけどさ、決めたのは琴音さんで、それを受け入れたのはATSUSHIさんなんだから…縁があればまた…な?』
『うん』
臣に手を引かれ、用意してもらったシートに座った。
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作者名:花梨 | 作成日時:2017年3月20日 15時