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「ねぇけえくん〜構ってよ〜」
俺の背中に抱きつくりょうすけは相当可愛いし、もう今すぐ構ってやりたい。つか、構わない方が絶対おかしい。
だから、今の俺は相当おかしい。
「ごめんねりょうすけ、もう少しだけ待って、」
りょうすけをおいてまでしなきゃいけない仕事ができてしまい、せっかくの休日が絶望的になった。
パソコンに、ひたすら会議の資料を打ち込む。大事な会議だから、集中したいのに。
せなかにすりすりと頬を擦り寄せてくるこいつは完璧に確信犯。可愛すぎてもうやめたくなる。
でも、やらなきゃいけないんだ。俺の今後の人生のためにも。
「りょうすけ、ちょっと離れて欲しいんだけど。」
じゃないと、集中できない。
ほら、今もミスって『抱 きたい』なんて打ってしまった。こんな資料持っていったら一発でクビだろうから、急いで消したけど。
「やだ、ちゅーしよ?」
「だーめ、可愛いけど今はだめ。後でね?」
「うぅ〜もう嫌い、けえくん嫌い…」
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きらり(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 6ad4f7b421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なすも | 作成日時:2019年8月16日 0時