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「おいしそ、」




目の前にあるのはりょうすけが喜びそうなショートケーキ。仕事帰りに初めて寄ってみたけど、…
いいじゃん、このお店。まぁ問題は味だよね。

誕生日でもないしかといって何かの記念日でもないけど、りょうすけの笑顔を見たくて買って帰るのは日常茶飯事。『おいし〜!』って言って、抱きつかれたいがために買ってあげるんだけど……忘れてた。




「いらない、太っちゃう…」

「ですよね〜 、」




りょうすけに見せるとおなかに手を当てて、食べたそうにケーキを見つめていた。でも、食べたくないんだって。

前に、りょうすけに言われた。
『最近けえくんいっぱい買ってくれるの嬉しいんだけど、
おれ、そのせいでか太りはじめちゃってるの…』




全然そんなことないと思うけどな〜 と流したものの、風呂に入ると分かった。

ちょっとだけ、ほんのちょっとだけだよ?
…… ぷにって、きこえたんだよね、りょうすけのお腹に手回したら。




「ほんとに、いらない?」

「うっ……… いらないっ、!」




ぷいっとそっぽを向いて、意地でも見ないつもりかクッションに顔を埋めた。

はぁ、せっかく買ってきたのに今日はもうだめか。
抱きつかれたかった… 癒してほしかったなぁ〜…



もう、甘いもので満たそう。
そう思ってひとくち食べてみると、すっげえ甘かった。疲れを取るには十分な甘さ。

しかも、マジで美味いんだけどコレ。




「やっば、うまっ、…」

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きらり(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 6ad4f7b421 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なすも | 作成日時:2019年8月16日 0時

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