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「けーえーくん!」
「ん〜?なあに?」
ソファにごろごろと寝転ぶりょうすけの元にいくと、クッションをぎゅっと抱きしめて微笑んでいた。
なになに … 可愛いし、こどもかよ、っ!
「かくれんぼしよっ!」
…
てなわけで、りょうすけが隠れるのを待ってます。
しかし、5分は長すぎるよ。暇だし、りょうすけいないから楽しくもなんともない。
「もーいーかい?」
「いいよ!」
あ、声した方から分かっちゃったんだけど、……
これ、一瞬で終わっちゃう気がする。
大人気ないことぐらい分かってるけど、
手加減しません、っ
声が聞こえたのは寝室の方。
手がかりはそれだけだけど、それだけあれば充分。
だって、ここの隠れるところなんて布団の中かクローゼットの中ぐらいしかねえもん。
「くく、っ」
…………… あ、やばい。笑っちゃった、
だって、だってさ、?
布団、もぞもぞ動いちゃってるんだよ…… 、
弱いな、りょうすけめ。
「みーつっけた!」
がばっと布団の上から抱きしめると、呻き声と同時に俺を呼ぶ声が聞えた。
「けえくん、降参だから、どいて… っ」
「あ、ごめんね、」
布団を剥がすと、まるまったりょうすけが笑いながら飛び起きてきた。
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きらり(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 6ad4f7b421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なすも | 作成日時:2019年8月16日 0時