愛されるが幸

〇 遂 ページ36

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“ 〇 歳 ” の 8年後のお話です。


in.s




ずっとずっと、好きだった。
いや、今も大好きで大好きで仕方ない。




「りょうすけくん、！」

「久しぶりだね、けい、っ」




りょうくん呼びからいつりょうすけくん呼びになったのか……… 記憶が曖昧で思い出せないけど。
あと、身長もいつの間にかりょうすけくんより高くなってた。
でも可愛くてかっこいいからいい、すき。



20歳から一人暮らしを始めたりょうすけくんは僕が住んでる地域から結構離れた地方に住んでいる。
僕もあと少しで高校卒業だし一人暮らしはじめちゃおっかなって、お母さんには話してるんだよね。
だって、遠距離恋愛が寂しくて、辛くて。子供の頃はそんなこと無かったのに、いつの間にこんな我儘になっちゃったのかな…。

はるばる地元からりょうすけくんの家に来ちゃって、今日会うのも2ヶ月ぶりだ。




「けい？」

「、ん？」

「んーん、考え事してたから。」

「…… 遠距離寂しいな、って思ってただけだよ。」




そう言うと、りょうすけくんは急に真剣な顔になって僕を見つめてきた。





「けい、俺と一緒に、

暮らしませんか？」

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