抜け出せない in/yb

６♯ ページ9

宏太side

夕飯中に急に苦しみ始めた慧

「どうしたんだよ…」

慧「近づくなっ！！」

その言葉に深く傷ついた

(優しい慧はどこに行ったんだよ…)

次第に表情は崩れていき

慧の整った顔立ちは鬼のような顔へと変化した

病院に連絡して、担架に固定される慧

(ごめんな…慧)

苦しみ、叫び、悶える慧の姿を

直視出来なかった

その後、慧は精神安定剤を打たれ眠りについた

今は精神病の施設のベッドで固定されている

医者に俺の姿を見ると暴れだす恐れがあると

困るから一回帰ってくれ

と、言われてしまった

仕方なく家に帰るが落ち着かない

頭のなかで、慧との3年間が思い出される

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