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32♯ ページ36
慧side
宏太「家でゆったり食べるの、いつぶりだろ」
こぉたは俺に問いかけた
「………………」
宏太「ゴメン、気にしないで」
思い出すのが怖い
++++++++++++++++
“あぁぁっ近づくなっ！”
“どうしたんだよ…”
気が付くと知らないベッド
胃液しか出ない
涼介の歪む顔
宏太が泣いたあの日
全ての記憶が蘇り
今の俺に押し寄せる
+++++++++++++++
頬には大粒の涙
怖い、
助けて、
誰か、
元の俺に、
苦しみたくない、
気付くと俺は
・
・
・
キッチンの包丁を持って
暴れていた
「俺を…助けてぇ」
ｼｭｯ
当たった先は、押さえようとする
宏太の手
言うことを聞かない俺の身体は
宏太を傷つけていた
「どうして、どうして！」
温かくて、大きくて、大好きだった宏太の手
宏太「止めろ、慧」
愛してる人のこんな顔見たくない
もう、自分が嫌いだ
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作者名：ヒヨコッピー | 作成日時：2018年6月1日 6時
