「蜘蛛に貢献するために！予測不可能で波乱万丈な毎日を送っております！！」【フェイタン】

「次、蜘蛛の美人、パクさん！『る』で始まるもの！」パ「ルッコラ、かしら」「サラダとか美味しいですよね！今度作ります」 ページ6

カルトの隣にしゃがみ、勝手に話し始める


「カルトっていつもニコニコしてるけど、嘘、だよね」


カルトの肩がピクリと動く。あら、やっぱり当たり？

「私の前で私に甘えてるように見せてるのはイルミさんに『仲良くして』って言われたからかな。手合わせをお願いしてきたのは私の実力を試すためで合ってる？」

アニメのカルトと目の前のカルトの性格が違いすぎるのは最初から気になってたんだよね。まあどっちも可愛いからほっといたんだけど

「え、間違ってた？」

顔を上げキッ、と睨みあげてくるカルト

「なんでそこまで分かってて何も言わないの。怒らないの」

憎々し気に形のいい唇を動かすカルト

そりゃ私に支障は出ないし、猫かぶったカルトもかわいかったからだけど

「それじゃカルトと仲良くなれないでしょ？楽しくないじゃん」

観察眼があるってイルミさん達の株が上がりそうだけど

「仲良くって無理に決まってる」

えっそんな断言しなくてもいいじゃん。私泣くよ、寂しいよ

「いいじゃん！友達とは言わないし、素で話してくれればなって思ってただけ
カルトまだ8歳でしょ。仕事は仕事、ほかでもっと楽しまないと損じゃん」

スッと立ちあがり大げさに両手を広げてみる。私みたいな子供時代を送ってほしくないしね

しばらく眉間にしわを寄せ考えているカルト。まあ今までそんなこと言われたことないだろうしね、無理に分かってもらおうとは思ってなかったよ

はあ、と大きなため息をつき、カルトは着物が乱れないように立ちあがる


「アンタみたいな人初めて見た
でも、なんとなく、なんとなくだけど言いたいこと伝わった
これからは素で話す。敬語も使わない。Aって呼ぶ」


恥ずかしいからか、早口で話し切ったカルト

カルトぉぉぉぉぉ！可愛いよぉぉ！ツンデレ最高だよぉぉ！

落ち着け落ち着くんだA！ここで興奮したらまたカルトに嫌われるぞ！ここは冷静に、冷静に

「じゃあこれからもよろしく！カルト！」

「…うん、A」

差し出した手をしっかりと、確かに握り返してくれた

この後、和解の証に二人で写真を撮ったのは言うまでもないな。至福の時間でした



「ああ、カルトと居たんだ。何してたの」

「ちょっと手合わせを」

「ふーん」

会話する私たちをしばらく眺めた後、クイッと袖を引いてくるカルト

「僕Aだったら兄さんと結婚してもいいと思う」

「ちょっと待てカルト」

「でしょ？」

「イルミさんんんんんん！？」

結論、ツンデレが増えました。イルミさんとの婚約を進める人も増えました。泣きそうです

「今回はしりとりじゃないよ！分かる人にはわかる、スポーツ漫画のチャラ男の鼻歌を歌ってるよ！誰かわかるかな？」→←「次、イルミさん！『ぎ』から始まるもの！」イ「ギタラクル」「何でギタラクル？」イ「最初に偽名考えてた時にふと思いついた」

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