「蜘蛛に貢献するために！予測不可能で波乱万丈な毎日を送っております！！」【フェイタン】

「お久しぶり、しりとり再開！『す』で、作者！」作「すみませんでした、更新遅れてごめんなさい！」フェ「これが言いたかたらしいよ」 ページ14

イルミside

勘違いしてる人もいるみたいだけど、オレは別にAが好きなわけじゃない。もう一回言うよ、好きなわけじゃない

クロロの所にいるから針刺して操る訳にもいかない。だかたどうにかして惚れさせようといろいろやってきたんだけど…


「Aってさ、面白い奴だよな！」

「ああ、それは賛成。あんなに話が合う奴ほかに居ねえよ」

「あら、キルとミルキもそう思う？私も一緒にいて楽しいわぁ！」

「全員一致で気に入ったのは初めてだな。俺もだ」


こんな会話をしたのはつい最近の事だった

まあ、ようは家族全員が気に入っちゃったんだよ。ゾルディック家始まって以来初めての事だ、家族以外に心を許せる人間が現れるなんて

もちろん俺もその中の一人。LOVEやLIKEの『好き』ではなく『気に入った』が一番しっくりくる。何が違うのよく分かんないけど

Aはほかの人間にはない人を惹きつける力、オーラがある

未来を知ってて幻影旅団に居候してて、危険因子のはずなのにいざ接してみれば毒気を抜かれてしまうくらい純粋な奴。本当に、変な奴

不本意だけど見てみたくなった、暗殺一家にまで気に入られるAの行方を

だからさ、少しだけ背中を押してあげてもいいよ



Aside

「ねえ、おれ別にAの事好きじゃない」

「唐突に言い放たれるこのショック」

うん、知ってます。恋愛感情なんてみじんもないことなんて。それでもね、突然言われたら大ダメージなんですよ

「馬鹿だし、奇声発するし、勝手な行動ばっかするし、人の話聞かないし、馬鹿だし、馬鹿だし」

「そんなに私の心を挫かせたいですか」

馬鹿って3回も言いましたよ奥さん。百も承知ですよ、I'ｍ馬鹿ですけどなにか？


「でも、俺の家族全員もAを『気に入ってる』のは確かだよ

何をどう見てそう思ってるのか知らないけど

いつもみたいに馬鹿みたいに突っ走ればいいんじゃない？あれこれ悩む前に」


「……見透かされてました？」

「さあ、何のこと？」

イヤだわ〜絶対に全部看破してるわぁ。迷ってるのもネガティブに考えてるのも全部わかってやがる

…でもそれを見越したうえでかなり精いっぱいの励ましをしてくれたんだろう。いつもどうりの無表情だけど

思わずフフッと笑いが漏れてしまった。怪訝そうに首をかしげるイルミさん

「そんなこと言われちゃ行かないといけませんね。ありがとうございます」

窓を開き、縁に足をかける。イルミさんは止めようともしない

「私イルミさんの事、likeなら大好きです！」

「あ〜うん。そういうのいいから」

「思ってた反応と違う」

「最高だ、最高に幸せだ…抱き着いたら抱き着き返してくれた…今この瞬間が一番の幸せだ」→←「やっばいな、気づいちゃったよ。てかイルミさんは気づいてたのか？あれか、またしても長男の勘か」

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