遊戯 ページ36
1、トランプ
2、酒の飲み比べ
3、くじ引き
究極の三択である。
この中に正解は一つだけ。だと思う。
先程はデメリットばかり考えてしまい途方に暮れて居たが、次はメリットを考えよう。
1、トランプ
内容によっては公平。頭のキレとは関係の無い内容をすれば勝てる可能性はある!
……苦肉の策だ。勝てる可能性はあると云ってもかなり低い。
2、酒の飲み比べ
此れは根性ゲーム。
強敵太宰に挑む!!何ともそそられるねぇ!!
残念ながら酒の弱さは誰より自覚している。
それに勝てても負けてもその瞬間に意識が飛ぶ。勝利の褒美を貰う前に逃げられる可能性大。
3、くじ引き
一見公平に見えるこの遊戯。
これが普通のくじ引きだと思った時点で負け決定。
勝つ為には相手の策略を見抜きかつ裏をかかなければならない。
わたしのIQが後99999999999999999ってレベルであれば或いはってところだろうか。
さぁて、何にするか。
「決まったって顔だね。何にするんだい?」
「くじ引き」
太宰が一瞬ピタリと止まった。
「判った。やろう。ルールを説明するね。
この割り箸の片方に一人がこの赤のマジックペンで色を付ける。其れをもう一人が引く。マジックペンで色が付いていた方を引けたらその人が一勝。そして、交代して同じ事をする。
一膳しか持ってきて居ないから、薄く線を引いて置いた。その下に書いてくれ給え。交代の時に切ろう」
「了解です」
「よし、二人とも結果が同じだったらどちらか一人が勝つまで続ける事としよう。先行後攻は君が選び給え」
「先行。細工やズルは無しにしましょう」
「勿論さ」
太宰に云われてわたしは太宰に背を向ける。
わたしは何か細工はしないかと考える。
先ずは違和感だ。違和感を見付けたら絶対に離さない事。
普通のくじ引きとは違う何かを、、、
「出来たよ」
太宰の声で振り向く。
割り箸を入れていた紙に割られた状態で入っている。
これで失敗したら後は無い。
だが、わたしは何も気付けず迷った挙げ句左を取った。
ゆっくりと持ち上げる。
「っ!当たった!!!」
赤色が線の下に360度着いている。
「良かった…!!」
太宰はつまらなそうにナイフを取り出すと線から下を切っている。
「そっちのも切り給え」
とナイフを投げて来た。危ない。
切り終わると今度はわたしが書く番だ。
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有難う御座います!!
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爽斗 - せれな さん» 本当ですか!!ありがとうございます!!頑張ります!! (2021年8月27日 22時) (レス) id: 5b5562e114 (このIDを非表示/違反報告)
せれな - 本当に面白いです これからも応援しています! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 6fed7b85b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:爽斗 | 作成日時:2021年7月15日 2時