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祝宴場へ ページ46

「で、わたしは如何すれば?」

わたしが聞くと太宰はよくぞ聞いてくれた!
と云う様にふふふと笑って溜めを作った

「中也の暗殺を阻止するのだよ。

相手を殺してまでもね」

手に、力が篭った。少し寒気がする

…‪……怯えてるのか?怖いのか?

否、中也を殺そうとした奴を殺すんだ
中也を救うのだ。だから、この手の震えは恐怖じゃない
きっと……

興奮だ


「行けます」

「期待通りだね。でも、冗談だよ。殺せばその組織と全面抗争になりかねない。その点君は組織に属してないから、殺してもいいのだけど…

ポートマフィアに繋がっててはいけなくなる。判るね?」

わたしはコクリと頷いた

此処で人を殺せば、わたしは中也と居られない

そう云う事だ

殺さずに倒すしか無い

「でも、だったら何でその敵組織の人は中也君を殺そうとするのです?」

そしたら、ポートマフィアと全面抗争だ。

「嗚呼其れは…私が感覚を麻痺させておいた」

矢張り情報を流したのは太宰か

取り敢えず睨んどいた

「しかし、此の服装で大丈夫ですかね」

わたしは自分の服を見る。ズボンにパーカーと云う何ともラフな服装である

そして此の会場の中にはお洒落でフリフリの服を着た人々が渦巻いている

多くが黒中心のドレスやらスーツやらを纏っている事から裏組織だと云う事を覘かせる

「大丈夫、直にシャンが来るよ」

本当だ。パンダさんが居ない。
そう云えばパンダさんのあの白黒の服装、何処かで──

「お待たせ〜」

そう思った処でパンダさんが両手にドレスを持った状態で現れた

「さ、行こっかAちゃん」

「はい!って太宰さんは?」

「私は外で待機。連絡は取れるようにAちゃんのスマホに連絡先入れといたから宜しく」

と、云う事らしい
わたしとパンダさんは祝宴場の裏口へ
太宰はその反対方向へと歩き出した

ーー

裏口から入り、既に誰も居なくなった控え室へと入り、着替える

セキュリティが軽いですねと云うとパンダさんは自慢気な顔をした。何をしたのだろうか

パンダさんは慣れているのかすぐに着替え終わり、わたしのもやってくれた

「可愛いー!」
わたしを見てパンダさんは云った
髪も結い直してくれたし、化粧もしてくれた

鏡に映る自分を見て息を飲む
彼女は魔法使いだ
中也に気付かれないかも知れない

「パンダさんも、すっごく綺麗です!」

建前じゃない。元から綺麗な顔立ちだったが、今はもう綺麗何てモンじゃない

顔面国宝である。女性の部優勝である

泥酔→←昏酔



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設定タグ:文スト , 中原中也 , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:恋愛
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爽斗 - せれな さん» 本当ですか!!ありがとうございます!!頑張ります!! (2021年8月27日 22時) (レス) id: 5b5562e114 (このIDを非表示/違反報告)
せれな - 本当に面白いです これからも応援しています! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 6fed7b85b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:爽斗 | 作成日時:2021年7月15日 2時

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