貴方と過ごした日々【ハイキュー!!】〈宮治〉 ページ10
「食べたい！」
『どうぞ〜』
「いただきます！！」
幸せそうな声と顔をして頬張る宮くん。作りがいがあるなぁ。
「サム！置いてくなや！！」
「うっさい、黙れや！」
「なんや、サムなんか食うとるやん。」
『あ、肉まんなんだけど食べる？』
「ツムになんかあげなくていい。俺が全部貰う。」
『いや、宮くん結構あるよ、しかも大きいし。』
「ちょーだい。」
『あげるけども。』
本当に貴方は食いしん坊ですね。貴方はなんでも美味しいと食べてくれるので、作った私はとても嬉しかったです。
「森さん、料理すんの上手やなぁ。」
『え、ありがとう！宮くんは作りがいがあるよね』
「ほんま？嬉しいなぁ」
「サム、それただ単に食いしん坊って言われとるだけやで。」
侑くんが治くんに呆れ気味にツッコミを入れる。そんな事ないのになぁ、と思いつつも食いしん坊さんなのはホントだよなぁ、とも思う。
「そういえば、森さんていつも部活でこんな時間に帰るん？」
『うーん、水曜は調理するから片付けも時間かかって、遅くなったりするよ〜。』
「へぇー、家庭部も大変やなぁ。帰り道気をつけないとアカンで。」
『ふふ、大丈夫だよ〜ありがとう宮くん』
宮くん、宮兄弟が女の子に人気なのは知ってた。それはただ単にイケメンだからだと思っていた。それはそうだとも思うけど、そこにプラスで人を思いやれる優しさを持ち合わせてるからだと知った。そりゃモテるわ。
「せやけど、森さん宮くん宮くん言ってて、どっちがどっちか分からんなぁ。」
「せやなぁ、森さんちょっと治くん言うてや」
『いいの？』
「名前呼ばれたって減るもんやないし、ええよーいくらでも呼んだってー」
『じゃあ今日から治くんね！』
「ちょ、おれも！てかサム肉まん1個よこせや」
「これ森さんのやもん！」
『治くん、侑くんにも1個あげてあげてよ。』
「ややこしいわ、ツムはやかましい。」
そう言いながら嫌そうな顔をして肉まんをひとつ侑くんに渡す。自分はと言うと、もう5個くらい食べてるんじゃない？というくらい肉まんは減っていた。
「俺らも下の名前で呼んでもええ！？」
『んん、いいよ〜、男の子の友達とかいなかったからなんかちょっと不思議な気持ちになる』
あははと笑うと、じゃあ俺が男友達NO.1やな、と治くんが言う。すると侑くんが俺が1番や！サムに負けるわけないやろ、と治くんに突っかかった。
『でも、同じクラスだし、早さから言ったら治くんが1番かなぁ。』
「ほれみろ。」
「ぐぅ。」
貴方と過ごした日々【ハイキュー!!】〈宮治〉→←貴方と過ごした日々【ハイキュー!!】〈宮治〉
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：DNA | 作成日時：2020年7月22日 23時
