楔 【ハイキュー!!】〈角名倫太郎〉 ページ6
4月。クラス替えで2年1組になった。また遥ちゃんと一緒だった。倭は2組だった。
これで3年生は持ち上がりやから、遥ちゃんとは3年間クラスが一緒という事になる。
遥ちゃんはバレー部がクラスにおると目をキラキラさせていた。そういえば、去年はバレー部おらんかったんよな。まあクラス数も多いし被ることないとこもいるよな。
貴方「どんな選手なん？同じクラスの子はさ。」
遥時「ホントにしらんのね。」
半分呆れ顔の遥ちゃんにしゃーないやん、接点あらへんのやもんと返すとそれもそうやな、と返ってきた。
それからざっくりした特徴と注意点を聞かされた。近づきすぎると食われるで、と。誰にとは聞かずともさすがの私もわかる。私このクラスで2年間も頑張れるかなぁ。
side change
教室に入った時、いつもあんまり開いてない目がいつもより開いた気がした。だって先月みて一目惚れかけた相手が教室で笑ってた。ほんとにこのクラスで合ってるかちょっとだけ不安になって、前の黒板に貼ってある座席表を確認する。
角名「5文字5文字ー、窓側から3列目の1番後ろか、邪魔にならん席で良かったわ。」
去年は後ろの女子が黒板が見えないとかで席替えに苦労したな、と思い出した。
宮治「えーと、2文字2文字はーっと。廊下側から2列目の1番後ろ。飯食えるな、授業中。」
探しやすくて助かるな、と5文字と2文字は。
前の人は坂野さん、と右は林さんと左は楠さんか。うるさくないと助かるなぁ。と思いながら席に向かう。
あの子名前なんて言うんだろうなとか思うけど、どうせ後で自己紹介とかやるから、まあいいかと思ってスタスタと歩いて席に着く。
治、朝練で腹減るのわかるけど早いから、まだ8時半だわ、どんだけ飯好きなんだよ。
「バレー部でキャーキャー言われとるのが宮くんたちや。聞いたことない？双子やで？」
「あー？聞いた、かもしれんけど覚えとらんなぁ。」
「まあええわ、んで、角名倫太郎君ていうのが、」
角名「俺になんか用？」
「え」
バレー部員の話をしていたから、なんとなく声をかけてみた。同じクラスだし、親睦を深めとこう的な。あんま考えず、名前呼ばれてたから返事しちゃったノリで返しちゃった。そこに君がいるのも知らずに。
side change
固まる遥ちゃんの肩に手を置き、小声で彼がスナ君？と聞くとコクコクと首を縦に降る。
貴方「ごめんなさい、噂話をしてたんじゃなくてバレー部さんと縁がなかったからどんな子いるんやろうなって話してただけなの。」
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作者名：DNA | 作成日時：2020年7月22日 23時
