ありがとう【ハイキュー!!】 ページ3
赤葦京治は小さな巨人、もとい宇内天満と客席へと歩いていった。私はと言うともぐもぐと口の中いっぱいにおにぎりを詰め込んでいる。お腹すいてたのもあるけど、何より美味しい。なんか食べてるとさらにお腹減ってくる。食いしん坊か?
治「それにしてもええ食いっぷりやな、お嬢ちゃん。ほんまにずっと食べてられるんとちがうか?」
腹減ってくるわぁ、とニコニコの宮治。
貴「めっちゃ美味しいです、なんかさらにお腹減ってくる感じです。」
治「ふふん、せやろー!腹いっぱい食うたってな!あ、でもお金あるんか?お嬢ちゃん。」
貴「あ」
そうだった。私は部屋でリモートの試合を見ようとしてここに来てしまった(仮定)なのだ。そういえばどんな格好してるんか見てなかったな。
視線を宮治から外し下へと向ける。
そこには、烏野高校の制服があった。
あん?なんで??てか私リュックも背負っとるな。
私の母校はもちろん烏野ではなく、もっと芋っぽい制服のところだった。
兎にも角にもお金があるかないかの方が大切だ。リュックを漁る。このリュックは持ってた気がする。
リュックを開けると今も使っている見慣れた財布が顔をのぞかせた。急いで中身を確認する。ああ、中身だけでも社会人であってくれたなら。
そんなわけにも行かないようで、高校生らしく千円札が2枚ある、少し寂しいお財布だった。
どうやら?ここが2018年ということで?私も17歳の高校2年生らしい?学生証が財布に入っていた。2年3組。まじかよー。すげぇな、なんなのこれ。
貴「2000円でとりあえず今までのおにぎりって足りますかね。」
熱くなった体育館に順応するように私もブレザーの上を脱ぎ、少しだけ腕をまくる。
治「ぎりぎりかなぁ」
貴「…えっ、そんなに、私食べましたっけ」
治「冗談やで」
貴「わかりにくいですよ」
今までのおにぎり分を精算して手元に残ったのは1,100円。てか私の家はあるんだろうかどうしよう。
試合の動きがあるたびに会場の気温は上がっていく。夏とか越えるんじゃね。
それにしても、と思う。彼らのプレーは心を満タンにさせて、お腹を空かせて行く。
貴「ほんとにここで見てたらずっとおにぎり食べれる。」
治「あいつらのプレー見てると腹減ってくるよな。」
にしし、と笑う宮治は、高校時代キャーキャー言われていただけあって、やっぱりイケメンなんだなぁ、と思う。てか、おにぎりに関しては北さんと組むとかズルくない?絶対美味しいじゃんか。現実でも食べたい。
楔 【ハイキュー!!】〈角名倫太郎〉→←ありがとう【ハイキュー!!】
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作者名:DNA | 作成日時:2020年7月22日 23時