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居場所。【ツイステ】 ページ15

______2時間前。
昨日のは私も言い過ぎたけどエースもデュースも言い過ぎじゃない?あー、朝会ったらとりあえず謝ろ…。とりあえず顔洗わなきゃ。

パシャパシャ

さぁて、スッキリしたなー、と鏡に映るは見慣れた自分の顔ではなく、後ろの壁ばかり。
うーん、まだ寝ぼけてるのかなぁ、いやー、まだ夢かなぁ。それにしては水とかリアルだなぁ。いやぁ、そんなこと…。
「こぶーん、ツナ缶食べるんだ〜…ゾ?子分いないのか?」
なぁんて目の前に居るのにそう言い始め、挙句エーデュースな目の前に居るにも関わらず、オンボロ寮の扉を叩き、その後いないという判断をして立ち去る一部始終を見てしまい、え?こういう謝らせ方?え?と混乱したが、演技にしては不器用代表とも言えるデュースが自然体だった。これはガチだと悟った。
『それでも授業は聞いておこう。』



「結局監督生居ねぇし!先生にはきちんと謝るようにって怒られるし最悪。」
「お前ら今から飯か。」
「ジャック!そうなんだ、もうお腹と背中がくっつきそうだ。」
「そういえばジャックはAのヤツ見てないんだゾ?」
「あ?一緒じゃねぇのかよ?」
「あいつどこ探しても居ねぇんだよ!」
「どういうことだ?」

エースが昨日の些細な喧嘩のこと、今朝のことを話し、そして監督生を見ていないことを説明した。ほとんどさっきクルーウェル先生に話したことと同じだ。もうご飯を食べたい。腹が減った。
「…それはエースが悪いな。」
「そこじゃねぇよ!!…まあとにかく、見つけたら連絡ちょうだい。」
「ああ、分かった。」
そう言って、ジャックは食堂から出ていった。
「監督生、どこに行ってしまったんだ。」
『ずーっと隣にいたんだけどね。…ハァ、食欲わかないしどっか散歩しよ。』



ジャックはぐるぐると頭の中にひっかかるものを感じながら監督生の居そうな場所を考えていた。
「ジャックくんどうしたんスか、難しい顔して。」
「ラギー先輩!ちわッス!」
「はいはい、こんにちはー。」
で、どうしたんスか?と話を戻した彼からはほんのりとレオナ先輩の匂いがする。あれだけ毎日世話して、あの人の洗濯物まで片付けていたら匂いくらいつくのか。きっとさっきまで一緒にいたのだろう。今日もご飯を届けていたのだろうか。…いや、待てよ。さっきあいつらは今日は監督生には会っていないといっていたが、監督生の匂いは"いつも通り"していた。匂いが同じ人間はいない。多少移ることはあっても同じはない。

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作者名:DNA | 作成日時:2020年7月22日 23時

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