ありがとう【ハイキュー!!】 ページ2
2020年8月16日日曜日
今日は『ハイキュー!!』とVリーグのタイアップ企画の日だ。リモートだけど試合を見ようと思っている。
貴「お、このサイトだったよなー」
数日前に確認したサイトに飛び、視聴する、の文字をタップした。
タップした、はずだった。
映し出されたのは選手たちの姿ではなく、眩いばかりの光だった。
貴「え、なに!?なん、眩しい!!」
右手で両目を覆い隠すように目を背けそっと目を開けた先、そこはさっきまでいた自分の部屋なんかじゃなくて、ピカッピカ、キラッキラの体育館で。セミの鳴き声しか聞こえないようなド田舎じゃなくて、たくさんの人の話し声と音楽が鳴り響く、恐らく都会で。なんとなく美味しそうな匂いのする売店みたいなお店があって。どうみても漫画で見たカメイアリーナ仙台の、あのワクワクする世界の中だった。
貴「なん、で。夢なの?」
?「そないなところで突っ立ってどないしたんお嬢ちゃん?」
貴「あ、え?あ、私?」
?「そやそや」
なんだか美味しそうな匂いのする方を見るとそこに立っているのはどうみてもあの宮兄弟の宮治で、お店はあの有名なおにぎり宮だった。
治「なんや、お嬢ちゃん、おどおどして。バレー見に来たんと違うん?」
貴「バレーを見に行ったはずなんですけど、なんか思ってたんと違うというかなんというか」
何を素直に話してるんだ、伝わんないだろコレ。絶対。
治「なんやそれwまあいいよ、お腹すいてたりせんかー?」
貴「え、あー、空いてる、かも。」
夢にまで見たおにぎり宮のおにぎり。食べてみたい。というかちゃんと商売に繋げてきてきっちりしてんの関西人っぽいな(※偏見です)
それからおにぎりを食べながら次々と売れていくおにぎり宮のおにぎりを見ていた。
貴「めっちゃ美味いわ、おにぎり。五臓六腑に染み渡る。ずっと食べてられる。」
治「ありがとうな」
始まる時間が近づいたのか、お客さんも少なくなり始めた頃、宮治が一言こういった。
『お嬢ちゃん、この世界の人と違うなぁ』
どういうこと、と聞こうとした。でもそれはおにぎりを買いに来たお客さんに阻まれ、そして選手たちの紹介が始まりだし、これまたおにぎりを買いに来た赤葦京治によって完璧に聞けない雰囲気になってしまったのだ。
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作者名:DNA | 作成日時:2020年7月22日 23時