[Fischer's]家に来た小さいヤツ【マサイ】

導き出される答え ページ22

ン｢あ、Aちゃん！であってるよね？？大丈夫？｣

貴｢ンダホくん、あってる。大丈夫だよありがとう。
それで、卒アルは？｣

これこれ、と私たちかま載っているページを開いてンダホくんは見せてくれた。
確かに私とマサイは同じページに載っていた。

シ｢これ俺だよ、それでこっちがダーマ。ぺけ、ザカオ｣
貴｢みんな、同じ間クラスだったの？｣
シ｢ダホとモトキは違うクラスだよ｣

２人の男の子。

貴｢もしかして、休み時間、教室に走って来てた…？｣
ン｢そーだよ、覚えてるの？｣
貴｢マサイ、3年の時に私と何か約束しなかった？｣
マ｢…したよ｣

男の子とした約束。

２つとも、夢と同じ。

夢、だったのかな…？もしかして、記憶、だったんじゃ

貴｢自習の時間、机を突き合わせてなにか相談事をしていた男の子達。それ、君たち…？｣
シ｢間違いなく、俺らだな｣
貴｢マサイ、貴方とは話をする約束をした。でもできなかった。次の日から私はインフルエンザで1週間も学校に行けなかったから。違うかな？｣
マ｢あってるよ｣
貴｢ンダホくん、もう1回卒アル見せてくれる？｣
ン｢うん、いいよ｣

はい、と渡された卒アルを1ページずつめくって、ピンとくる顔がいないか確かめる。

貴｢…あ、この子……｣

当時人気者でクラスの中心の方にいた子を思い出した。

マ｢どしたの？｣
シ｢この子とよくマサイ話してたよね？｣
マ｢まあ、仲良かったしな、小学校も同じだったし｣

ずき、と少し痛む胸を無視して、頭を働かせた。
貴｢あの時、確かにこの子が、ううん、でも何年もたった姿を想像して、犯人として決めつけるのはあまり良くない方法だよね｣

でも、元クラスメイトにピンとくる顔が多すぎる。

シ｢もしかして、俺ら以外の元クラスメイト全員がなにかに協力してるんじゃ？｣
マ｢3.40人の社会人が時間を削ってまで…？｣
貴｢考えにくい、と言いたいけど、あまりにピンとくる顔が多すぎるの。｣

マ｢ちょっと待って、仮定として彼らを犯人とするなら動機は何？嫌がらせにしては手が込みすぎてる。今の状態じゃ情報が少なすぎるね｣

シ｢んー、まあこの状態が無限に続くわけじゃないみたいだな、時間経過で元に戻るかもしれんし？若返った姿で楽しんでみたら？
自ずと答えは出てくるでしょ？いつかきっと｣

貴｢確かにどれだけ考えても真実に辿り着かないんじゃ時間の無駄だね。
よし！！若い体を楽しむか！！アスレチックいこーよー！！｣

マ｢切り替え早すぎだろwww｣

あー、若いって素晴らしいー→←マサイの考察、取り戻す記憶

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