[Fischer's]家に来た小さいヤツ【マサイ】

マサイの考察、取り戻す記憶 ページ21

どういうことだ？

幼少期の記憶が曖昧でもおかしくないが、中学３年の時のことを、もう思い出せない、というのか？

５歳の体にされた時に他になにかされたのか？
と、仮定するならばなぜ中学の時のことを？

犯人は俺の知っている人物なのだろうか？
中学３年の同級生、とか？

なにかそこにあるのだろうか、意図はなんだろうか。


考えてみてもわからない。ただ、彼女が苦しんでいるなら、全力で笑顔になれるように支えてあげたいと思った。




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ふわふわとした頭でどこかに座っていた。
顔が熱い。多分お酒を飲んだんだと思う。

「ねー、Aちゃん！これから２人でどっかいこうよー？」
隣に座った男の子からそう声をかけられた。

貴｢今から？｣
「そーそー！！ね？いいでしょ？」

しつこく言われて仕方なく了承した。

貴｢どこいくの？｣

「ついてくればわかるよ」

そう言われてついて行ったのはなんか、家？
まあ大丈夫でしょって、入っていったら男女が何人かいた。あれ、あそこにいるのって…

「ごめんね、A」
聴き馴染みのある声でそう言われるのと同時に目の前が真っ暗になった。






貴｢う、ん…｣

マ｢A？起きたか？｣

貴｢マ、サイ…少し思い出したよ。最後に会ったのは男の子だけじゃない、知り合いがいたんだ、複数人。｣

マ｢…もしかしたら、中学の時の同級生かもしれない｣

貴｢それは、なんで？｣

マ｢俺とAはね、中学３年の時にクラスメイトだったんだよ。
つまり、そこが共通点でしょ？ここにAが送られて、最後に複数の知り合いと会っていたなら、もしかしたらそいつらもクラスメイトだったのかもしれないって。｣

貴｢そうかもしれない、卒アルとか写真ある？見てみたい｣

マ｢丁度ンダホが持ってきてくれてる、リビングまで歩ける？掴まっていいよ？｣

立ってみると、案外普通で、あんなに激しかった頭痛も治まっていた。

貴｢大丈夫だよ、ありがとうマサイ｣

導き出される答え→←おー、成長したな

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