[Fischer's]家に来た小さいヤツ【マサイ】

ンダホ号の中にて、思い出されたこと。 ページ18

シ｢んー、｣

撮影終わって、車に乗ってからずっとこのまま悩んでいるシルク。

ン｢どうかしたの？シルク｣

ぺ｢悩み事？？｣

マ｢Aのこと？｣

シ｢当たらずとも遠からず｣

どういうことだ？

シ｢中学3年のクラスメイトって覚えてる？｣

マ｢まあまあ、完璧には思い出せないけど。卒アルでも見れば分かるだろうけど、実家だな…｣

ン｢あとで俺の家で見ようか｣

シ｢まあ、別に全員を覚えてる必要は無いんだけどさ、庭野さんって覚えてる？｣

にわの、3年の頃少し話したことがある。
と、言っても思い入れが少ないというわけではなくもっと話したかった、と今でも思う人のひとりではある。

頭が良くて、優しくてよくクラスメイトに勉強を教えていたと思う。でもたまに優しすぎて仕事押し付けられてたな、それで手伝ってあげたんだっけ。それから少しだけ話すようになって、話してみたら結構面白かったんだよね、話しやすかったし。

マ｢覚えてるよ、庭野さんがどうかしたの？｣

シ｢んー、Twitter見つけたんだけどさ、4日前の合コンの呟きで止まってんだよね｣

モ｢忙しいとかじゃなくて？そんなに頻繁に呟かないとか｣

シ｢1日に何度も呟いてる、しかも仕事が一段落ついたことも呟いてる。だから今はそこまで忙しい訳じゃないと思う。｣

4日前、合コン、22歳。

Aが来たのは3日前の夕方。もし、4日前の合コンで誘拐、連れ去られて子どもの体にされ、郵送するのに時間がかかったのだとしたら、時間が丁度いいんじゃないか…？

それにAの中身は俺らと同じく22歳。
そして庭野さんも同い年。

しかし

マ｢でも名字が違くない？｣

庭野 と 上月

モ｢彼女のお母さん、シングルマザーじゃなかった？｣

シ｢じゃあ、再婚して名字が変わったのかも…｣

マ｢なんでモトキそんなこと知ってんの？｣

モ｢2年の時に隣の席になって仲良くなって話してくれたよ｣

実は仲良かったんだ…。なんかまた胸のあたりがモヤモヤしてきた。

シ｢あとで聞いてみるか｣

マ｢ンダホ、卒アル持ってきてくれない？｣

ン｢明日でいい？？今日はちょっと無理｣

マ｢うん、いいよ｣


シ(もしかしたら、あいつが感じた初めましてじゃないってのは、中学の同級生だったからなのかも)

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