31color ページ33
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パンダ「アイツら…何…?」
「あー!パンダだー!かわいー!!」
パンダ「オマエらこそ何者だ、侵入者は憂太さんが許さんぞ」
棘「こんぶ!!」
乙骨「えっ!!?」
真希「憂太さんに殴られる前にさっさと帰んな!!」
『むらさき!!』
乙骨「えぇ!!?」
私たちは小さな抵抗を見せるがもちろん帰る気配はない。
「はじめまして乙骨くん。私は夏油傑」
乙骨「えっ、あっ、はじめまして」
「「「『!?』」」」
なんて呑気なことをしていれば急に目の前に現れた、さっきの僧侶さん。
『(速い…!)』
夏油「君はとても素晴らしい力をもっているね。私はね、大いなる力は大いなる目的のために使うべきだと考える」
乙骨「?」
夏油「今の世界に疑問はないかい?一般社会の秩序を守るため呪術師が暗躍する世界さ」
“夏油傑”と名乗る男は乙骨くんが目的なのかペラペラと自分のこと、呪術界のことについて話始める。
『(なんか、怖い)』
何を考えているのか、要領を得なかった。
夏油「だからね君にも手伝ってほしいわけ」
乙骨「何をですか?」
夏油「非呪師を皆殺しにして呪術師だけの世界を作るんだ」
『…!?』
何、言ってるの…?この人は、とても危ない。危険だ。
なんて思いながらも、ジッとその人を見ていると、パチッと目が合ってしまった。
『(…やば)』
夏油「あぁ、君たちが狗巻家の双子ね。随分とそっくりじゃないか」
棘「…高菜」
お兄ちゃんはさっきよりも険しい顔をして私を後ろに隠す。
ジリジリとこちらに迫ってくる夏油。
夏油「君はいつも皆んなから守られているね」
『!』
夏油「双子は凶兆。片割れは何もできない、ただの女の子。御三家の呪言師として生まれたものの、兄には力も才能も劣る…。なんて可哀想な子だ」
あまりの酷い言われように涙も出てこない。
ただただ憤りが溢れてくる。
そんなこと、自分が一番わかっている。
夏油「こちらにくれば、そんな劣等感もない。好きなように呪殺していいんだよ?」
棘「おかか!!」
真希「ぶっ殺す」
私はもう何も聞きたくなくて、無意識に口元のファスナーへと手をかけた。
“ぶっとべ”
そう言い放とうとした。
「僕の生徒にイカれた思想を吹きこまないでもらおうか」
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水原カノ(プロフ) - セラさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです╰(*´︶`*)╯♡ (8月17日 20時) (レス) id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
セラ - とても、面白いです! (8月17日 8時) (レス) @page7 id: 26f04b139a (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - にこさん» コメントありがとうございます!♡イメージ画…!考えたこともなかったです!検討してみます(*'▽'*)ありがとうございます! (2022年11月1日 17時) (レス) id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - いつから俺を、人間と錯覚していた、、?さん» コメントありがとうございます(*´꒳`*)お返事が遅くなってしまいすみません!探し求めていたものがあってよかったです〜!引き続きお楽しみください!! (2022年11月1日 17時) (レス) id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - ナナ宮さん» コメントありがとうございます!(о´∀`о)返事がかなり遅くてすみません…。お兄ちゃん設定たまらんですよね!楽しんでくださり何よりです! (2022年11月1日 17時) (レス) id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水原カノ | 作成日時:2021年9月3日 16時