狗巻棘の双子の妹【呪術廻戦】

25color ページ27

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作戦を決めて私と乙骨君は呪霊に向かっていく。あくまでも、私たちは囮のような感じ。

本来の目的は、別にある。



「やっち"ゃえゆ"う"たぁあ」


「オ"？オ"、オ"ォ」



里香ちゃんに反応して急に癇癪を起こし、敵対心を燃やす呪霊。



「！！」


『！？』


「オ"オ"オ"オ"オ"オォオオ"」



乙骨くんも思わず腰が引けて「なんでだ！？」と焦っている。

もしかしたら、里香ちゃんに関わっているかもしれない。



「フー」



私もちゃんとついていかなきゃ。



「(目を離すな、足を止めるな。刀に呪いをこめる…！！)」



凄い…。

むしろ私の方が足手まといだと思うくらい乙骨くんは力を発揮し、呪霊が発した技もサッとかわす。



「(狗巻君もAちゃんも優しいんだ、不用意に人を呪わないために。呪いのこもらないおにぎりの具と色で話してるんだよね？)」



呪霊が乙骨くんに気をとられている所に私も参戦し、蹴りと殴りを入れていく。



「(今日だって助けてくれた。危険から遠ざけようとしてくれた。あの時も、緊張していた僕に2人が気をつかってくれてたんだよね？)」



乙骨くんが向かってくるのを感じて私は急いで避ける。



「ゾら」



乙骨くんが傷をつけたが、浅かったというか、相手が硬いのかもしれない。



「っ、Aちゃん！」


『あか！』



気を取られている呪霊の下をすり抜け、先程落としたのど薬目掛けてスライディングする。



『ツナマヨ！！』



ビュンとそのまま上から現れるお兄ちゃんに投げると、お兄ちゃんはそれをしっかり受け取り、バキッと蓋を開けてゴクゴクと飲む。



















「“潰れろ”！！！」



















「バ？」



ミリッという音がして、そのまま不快な音を立てて呪霊は潰れた。



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