狗巻棘の双子の妹【呪術廻戦】

20color ページ22

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「あ、あの…僕ずっと気になってたんだけど、Aちゃんと五条先生は恋人同士なの？」


『！？』


「おかか！！」



任務先までの車に3人揺られ、沈黙を破ったのは意外にも乙骨くんだった。

お兄ちゃんはすぐ様否定に入ったが、私は予想外の質問に思考が停止する。



『あ、あお！あお！』


「え、違うの？」



私は若干遅れて精一杯首を縦に振って否定する。



『(何がどうなったらそう見えるの…！？)』



確かに五条先生はフラフラしてて何考えてるかわかんなくて、私には距離感おかしくてそう見えるかもしれないけど…！

でも、それは、だからフラフラしてるからそう見えるだけであって…！(パニック)



『むらさき！』



【本当に違うよ、どうしてそうなっちゃったの！？】と慌てて携帯に打つ。



「え、だ、だって、五条先生ってAちゃん大事にしてていつも恋人みたいな会話してるからそうなのかなって…」


「昆布、高菜」



「そんなこと絶対ない」みたいな顔して言うお兄ちゃん。



「そっか…。じゃあ、僕の勘違いだったんだね」


「しゃけ」


『…あか』



勘違い、じゃなくてもいいんだけどね…。

そう見えるなら、それでもいい。

自分で否定したくせに、私は少しだけ残念な気持ちになって下を向いてしまう。



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