Embodying War 【本編】 (ページ24)

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第２３話　研修指導？3日目【神宮胴　らい&藜&くま】⑤ ページ24

「対抗策ってことでこっちもMP能力集団を作ったんだそれぞれの課にいたらその子を引く抜いたり、街にいればスカウトしたりしてさ。

それがここのANNIHILATIONって訳なんだけど。
蛇永はそもそもMPってわかる？」

「一応、もの事態は聞いたことはありますけど…細かい所はわかりません。」

そう言うとらいはクッキーを真ん中で割って２つにするとそれを説明に使いながら蛇永に向けて話す。

「そうだなぁ、教科書とかで掲載してる言い方をすれば人の体力をヒットポイント(HP)、人が持ちうる力をマジックポイント(MP)として
それを具現化することが出来るのをMP能力者って言うんだ。

まぁ僕はできないんだけど、他のメンバーなら出せると思うし、一緒に仕事するとき見せてもらったらいいんじゃないかな。」

「へぇ、そうなんですね。なるほど」

なんて言いながらいつの間にか出していたメモ帳に蛇永がかいつまんだ形でメモをとっているとうん？と疑問を顔に出す。
気が付いたらいが蛇永に
「どうしたの」と、聞くと疑問を出した顔のまま言う。

「あの、俺は前の職場から状況的に引き抜かれた、ってことになると思うんですが」

「あぁ、うん、そうだね。
　それがどうしたの？」

「えっと俺＿その
＿＿＿＿＿MP能力者では無いんですけど
、なんでここに……………？」

そう蛇永が言い切ると、暫く沈黙が続き、
蛇永含め他二人もらいへと視線を送る。

「＿＿＿＿＿あー、うん。それはねぇ、内緒。っていうよりか、研修期間が終わったら
また説明するよ。」

頭を描きながら誤魔化すようにらいが
そう言うとあ、そうだ。
と、思い出したように先ほど忘れてきたらしい地図を蛇永に渡してくる。

「それはここら辺一帯の廃戦乱区域の地図でね。仕事で問題おこしてる奴ら取り締まりに行くこともあるから持っておいて。

それから最後に重要なこと言っとこう」
そう言って蛇永が受け取ったのを確認してらいはいままでより少しだけ真剣な顔をしてこう言う。

「ANNIHILATION が発足する理由となった組織、CREEDの壊滅および解散。

そのチームリーダである『神送破留』(ｼﾝｿｳﾊﾙ)を
捕らえることが僕らの本当の仕事だから。
＿＿忘れないでおいてね。蛇永。」