Embodying War 【本編】 (ページ15)

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第１４話　研修指導！２日目【兎野　翔】ページ15

確か２日目は兎野さんに指導して貰うはず…。。

何処に居るんだろ…？？
昨日皇羅切さんはリビングに居てくれてたけど、今日は別に居ないみたいだし。

そう思いながら、歩いているとふと廊下の
最奥に【図書】と掛かれた吊し看板が目についた。

「図書…？ここ図書室もあるのか。」

施設の大きさに改めて呆気に取られながら、
なんとなく【図書】の響きが懐かしく思えて気付けば中を覗いていた。

懐かしい、なんて言っても1年に1回、
本や書類の置いてある部屋の清掃を1日掛けてやってたってだけなのだけど。
そんな事思いながら軋む扉をゆっくり開けて「失礼しまーす…」と静かに中に入った。

入ってみると中はかなり広く、本棚が１２列ほど横に並べられており奥の窓側には長テーブルに椅子が8つほど置かれており座って読むことのできるスペースもあるようだった。

「…………へぇ…あれ、」

と、よくみると奥から2番目辺りの本棚に影を見つける。どうやら人がいたようだ。

基本図書室なんてここの人間しか入らないはず。メンバーの誰かだったら兎野さんが何処いるかとか知ってるかも。

そう思いゆっくりと歩を進め、ゆっくり覗くとそこには本を片手になにやら読み耽っている
＿兎野翔(ｳｻｷﾞﾉｶｹﾙ)がいた。