〜犬を飼うということ〜

協力して！！ 真子side ページ7

＊子供部屋＊

真「ねぇ、お姉ちゃん、保健所ってなあに？」

あ「は？何急に。ってか、呼び出す必要ないじゃん」

真「でも……」

唐突すぎたよね……。

ははは……。

私のバカぁ〜！！

変に思われたよ！
絶対に！！

お姉ちゃん、鋭いからね。

あ「真子？保健所って言うのは、行き場のなくなった、犬とか猫が行く場所だよ」

真「……お姉ちゃん！」

あ「なに、なんで突然そんな事。」

真「あ、いや、それは……」


やっぱそこ……。

真「学校の…学校の宿題で…」

あ「ああそう、真子は保健所を調べたの？」

真「うん」

良かった、一件落着。

と思ったら、

あ「ウソはダメだよ、真子。本当の事いいな」

真「えっ！？」

明日の準備をしながらお姉ちゃんは私に言う。

あ「何か隠してるでしょ。正直に言って」

真「あわわ…」

どうしよう。
ふわふわの事なんて口が裂けても言えないよ。

あ「真子？お姉ちゃん、お母さんにもお父さんにもお兄ちゃんにも言わないでいてあげるから」


でもなぁ……。
どうすりゃいいんだぁっ！

ここは正直に？
いや、でも……。

でも……、呼び出したのは私だし。

真「ふわふわ…」

あ「ふわふわ？」

真「そう、ふわふわが！ふわふわの、ふわふわのi…」


犬、と言いかけて止めた。

だって……。

あ「…真子…？」

犬なんて言ったら…。


ダメだ。


真「お姉ちゃん…」

あ「……なに…？」

真「私が何言っても、、、怒んない？」

あ「……怒んない(ﾆｺｯ」

真「なら…」


なら言える。
言える。

勇気を出して。
言う！！

真「ふわふわの犬が保健所行っちゃったの！」

・

・

・

・

・

・

あ「……だから、なに？(汗ｯ」

真「え？」

あ「犬が保健所行く事は日常茶飯事に近いくらいあることだよ。ただ、真子がその犬をどうしたいかで話は変わるけど」

あ、そういう事かぁ。

真「助けたい。ふわふわを助けたい！」

あ「……それは…。」

真「お願い！！お姉ちゃんも協力して！」


あ、変な事言っちゃったかも。
協力…して、なんて。

あ「協力！？は……、なに言ってんの真子！ここは犬飼えないんだよ？！」

真「うん…分かってる」

あ「なら…」

でも、ふわふわは私に助けてって言ってるみたいなんだもん。


分かってる。
ダメだって。
ルールだもん。

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