29話 敗者と勝者 ページ30
ある日。
部室やら、倉庫やらバレー部の荷物がある所の掃除を潔子としていた時。
A『…なんだろ、これ。』
清水「布、?」
黒くて、何重にも折りたたまれてるそれ。
折りたたまれてる間から白い紐が出ていたりもしている。
A『……いいの見つけちゃったかも。』
︎︎
もうIH予選の組み合わせも出ており、
烏養コーチの個人的四強である、伊達工業、青葉城西とは同じブロックとなった。
よく言えば、白鳥沢ではなくて良かった、だろうか。
A『徹と一か、私と飛雄か…。』
青葉城西という文字を見てつくづく思う。
これは烏野のみんなや、全員に言えることだけれど、
あんなに、バレーを一途に好きで楽しんでる人のバレーを、終わらせるのが私達でなければいいな、と。
及川と一に関してはもっと思う。
きっとこれは、身勝手な自己防衛なんだろうなぁ。
A『及川……。』
月島「………あの人のこと好きなんですか。」
A『……え"、?』
月島「?」
A『いや、違うから!あの、それは、情というか!』
月島「それどう見ても図星の反応ですけど。」
ちょっとだけ、ぼーっとしてポロッと出た言葉をまさかこの後輩に聞かれるとはっ…!
月島「青葉城西にあたることになっても、その情を僕達に向けないでくださいよ。迷惑なんで。」
A『………馬鹿にしないで。たかが部活だなんて思ってる奴に言われたくないわよ。』
A『月島君には絶対分からないでしょうね、!』
月島「………まぁ分かりませんけど。」
いちいちムカつく後輩だな。
月島「でも、あの大王様のこと考えてる先輩にムカついたことはわかります。」
A『……へ?』
そのままスタスタ、と練習に戻る月島君を見送った。
A『どういうこと、?』
そんなこと考えているうちにもうIH予選は迫ってきていた。
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シマエナガ - 氷空さんさん» それな? (4月10日 15時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ - とても面白かったです。すみませんが、オチがまだ変えられるのであれば、スガさんにしてもらいたいです。よろしくお願いします。これからも執筆頑張ってください! (4月7日 17時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - すごい作品に出会ってしまった…続き楽しみにしてます! (4月4日 9時) (レス) @page26 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - 神だった、、、 (4月2日 15時) (レス) @page9 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
氷空さん(プロフ) - この作品は…神ですか? (3月14日 20時) (レス) @page17 id: c796edc5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷子 | 作成日時:2024年2月28日 23時