26話 笑み ページ27
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いつもなら、取れていたはずの一点が取れない。
プレーしている皆は分からないかもしれないけれど、外から見ている私達からは、その一点がとても分かる。
A『 " 繋ぐ " 』
青葉城西との試合、及川のサーブによって繋ぐことの大切さを身に染みた部員達。
レシーブの練習だってしてきたし、サーブだって少しは良くなった。
でも、彼ら以上に繋ぐことを意識してやっている人達が目の前にいる。
それは部員達にとってどんな影響を与えるのだろうか。
そして、マグレではないその一点によって、1セット目が終わった。
日向に慣れた音駒の7番によるブロック。
片手1本しかないブロックを日向はまだ避けられない。
A『慣れてきたのは向こうだけではないです。日向だってブロックに慣れてきたはず。』
A『まだやる気しかないみたいですし、ここで下げるのはもったいないかと。』
2セット目に入り、日向を交代するかどうか烏養コーチに意見を求められた。
烏養「やっぱ身長差がキツイよなぁ。」
烏養「ちんちくりんの全力ジャンプに対して、でかい方は少しタイミング遅れても追いつけるもんな。」
たった1枚の片手のブロックを避けられない日向。
彼自身、実力不足なのは痛いほど分かっているだろうし、悔しいだろう。
でも、打てば打つほど折れていくはずの彼の心は、逆に燃えているように見える。
猫又「……笑った。」
不気味ともいえる彼の笑みは敵だけでなく、見方も震え上がらせた。
折れることの無い心はやはりワクワクに満たされているらしい。
そして、自分で見て判断しようとした日向をみて、コーチはすかざすタイムアウトをとった。
日向「あっおっお前のトスを信用してないとかじゃなくてだな…！」
日向「なんだろ……。」
影山「何焦ってんだ、お前。」
烏養「影山！」
烏養「日向にいつもより少し柔めのトス出してやれ。いつものダイレクトデリバリーじゃなく…」
影山「インダイレクトデリバリー。」
日向への飛雄のトスはいつもは、真っ直ぐなドンピシャなトスだが、
日向が自分で判断できるよう、ふわっとした余裕が少し生まれるトスにするということだ。
A『結局、ふわっとした軌道なドンピシャなトス、ってことだから、飛雄は大変だよ。』
影山「やります。」
A『さすが。』
私たちは、どんどん新しく生まれ変われる。
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シマエナガ - 氷空さんさん» それな？ (4月10日 15時) (
レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ - とても面白かったです。すみませんが、オチがまだ変えられるのであれば、スガさんにしてもらいたいです。よろしくお願いします。これからも執筆頑張ってください！ (4月7日 17時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - すごい作品に出会ってしまった…続き楽しみにしてます！ (4月4日 9時) (レス) @page26 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - 神だった、、、 (4月2日 15時) (レス) @page9 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
氷空さん(プロフ) - この作品は…神ですか？ (3月14日 20時) (レス) @page17 id: c796edc5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：迷子 | 作成日時：2024年2月28日 23時
