18話 エース ページ19
︎︎
西谷「__で旭さんは??戻ってますか?」
清子にも飛びつき、顔に手形つけた西谷の一言で、事情を知っている2、3年は静まった。
澤村「…………いや。」
西谷「あの根性無し…!!!!」
田中「こらノヤっ !!エースをそんな風に言うんじゃねぇ!」
烏野にもちゃんと居た " エース "
あの背中はとても頼れる背中だった。だからこそ、今回のことが起きてしまったのかもしれない。
西谷「前にも言った通り、旭さんが戻んないなら俺も戻んねえ!」
A『西谷…!』
大きな音を立て、体育館を出ていった西谷。
事情を知らない1年は不思議がってるし、2、3年は相変わらずしんみりとしている。
A『とりあえず西谷呼んでく__「レシーブ教えてください!」』
皆「!?」
A『日向…?』
いつの間にか外へ出て、西谷のところに行っていた日向。
彼はくだらない内輪揉めなど気にしてない様子。
バレー好きで、下手くそな日向だからこそできることだ。
︎︎
西谷「サッと行って、スッとやって、ポンだよ。」
天性の先輩たらしである日向によって、決して部活ではなく、後輩にレシーブを教えるという理由で体育館に戻ってきた西谷。
しかし、
西谷「な?」
さすが西谷。相変わらずの天才肌。
聞いてる人の中でも同類の飛雄くらいしか理解しておらず、
言い出しっぺの日向もぽけーとしている。
A『バレーが好きだからこそ、逃げたい時ってあるんだよねぇ。』
清水「…?」
A『嫌いになりたくないの。でもこのまま続けても、いい思い出より悪い思い出の方が強くなっちゃうから、休憩したくなる。』
A『でもそれを 結局 "逃げ" と言われる。』
清水「……東峰のこと心配してるの。」
A『多少はね…でも旭は、やる時はやるから。』
清水「そうだね。」
片付けや選手のことを見ながら、清子と少し話をしていた。
西谷の停部以前より部活に参加しなくなった旭は、
西谷からみたら、"根性無し" "逃げた" と思われている。
しかしやっぱり私は "休憩" と言うべきだと思う。
退部届は書いてないみたいだし、旭もバレーボールの快感を酔いしれる程知っている。
いつか あの快感を求め、
" 飢えて " 戻ってくると私は思っている。
彼がまだバレーを好きならば。
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シマエナガ - 氷空さんさん» それな? (4月10日 15時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ - とても面白かったです。すみませんが、オチがまだ変えられるのであれば、スガさんにしてもらいたいです。よろしくお願いします。これからも執筆頑張ってください! (4月7日 17時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - すごい作品に出会ってしまった…続き楽しみにしてます! (4月4日 9時) (レス) @page26 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - 神だった、、、 (4月2日 15時) (レス) @page9 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
氷空さん(プロフ) - この作品は…神ですか? (3月14日 20時) (レス) @page17 id: c796edc5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷子 | 作成日時:2024年2月28日 23時