【ONEPIECE】王の再来

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「A、そろそろ悩ませるのは辞めたらどうだ」

「俺は別に悩ませたつもりはねェよ」

「お前の発言はそうは思えなかったが」




レイリーに怒られちまった

ポリポリと頭を掻きながらクロッカスに向き合う




「生まれ変わって帰ってきた
 前世で呼ばれた名を“ゴール･D･ロジャー”
 久しぶりだなクロッカス」




クロッカスは目を見開いた

俺とレイリーたちを交互に見て

じわりとその瞳に涙をうかべた




「･･･信じられんな」

「お前らはみんなそう言うなァ」




みんな嘘だとか信じられないとか夢だとか

そんなことを言って泣き出しやがる




「歳のせいで涙脆いんだ
 まさかまた会えるとは思わなかったよロジャー」




涙を流しながらも笑顔でそう言ったクロッカス




「俺も会いたかったぜェ」




そう言えば、クロッカスは涙を拭い

俺に向かって頭を下げた




「何だぁ？」

「すまなかった･･･
 お前を生かしてやれなくて」



それを聞いた途端に

俺は目の前のクロッカスの頭に拳を落とした




「ばかやろう！
 俺の病をお前のせいにするな！！
 お前は俺が海の果てに辿り着けるよう治療してくれた！
 俺の命を後悔が終わるまでもたせてくれた！

 それ以上は何もいらねェよ
 お前がやってくれたことは最高のことだ」




クロッカスは頭を抑えながら泣き崩れた

俺はまた、泣き止むまでその頭を撫で続けた



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