, 魔法のランプ ' (ページ12)

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「ごめん、お待たせ」

そう言って10分ほど遅れて中村さんが入ってきた。

短パンTシャツにシャツを羽織ったラフな格好で、髪型だけはセットされたままなのか、テレビでよく見る中村さんだ。

ドキドキしてきて体が硬直する

「倫也さん、お疲れ様です！」

「僕たちも今来たところなんで！ね？」

『こんばんは、お疲れ様です。うん、そうです！』

「あ、ほんと？良かった」

「もうなんか頼んだ？」

羽織っていたシャツを脱いで、丁寧にハンガーにかけながら顔だけこちらに向けて聞いてくる姿が可愛らしくて仕方ない。

「あっ、まだです。なにも頼んでないんですけど、」

「あ。そっか、俺待ちだったのか」

「ごめんね、お腹すいたでしょ」

「いいよ、何でも好きなのお食べ」

「じゃあ～、どうしようかな。あっ俺これ食いたいです！」

いつもみたいに柔らかくふははって笑いながら話しを進める中村さん。

もう眺めてるだけでお腹いっぱいになるー、

そんな事考えながらぼけーっと中村さんを眺めてたら、

「Aちゃんは？」

とメニューから顔を上げた中村さんとぱちっと目が合い、少し鼓動がはやくなる。

『えっと... どうしようかな～、』

ドキドキしすぎてまともに文字が読めない。

鼓動の度に文字がブレる、

とりあえず目に付いたやつを。。

『これ！..に、します！』

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〆