10thのBonus漫画 ページ26
※10thクロニクルやジャンプ＋などで掲載された漫画ですので読んでいない方は若干のネタバレ注意です！！
2021年、国・所属チームの垣根を越えたスペシャルマッチの開催が企画されていた
『鉄朗さん、どうかしました？』
ポーランドで牛島を勧誘しているはずの黒尾から電話が来て、陽奈は不思議そうに聞いた
｢影山と日向をどう引き抜けるか、アドバイス貰えないかと思って｣
『あの何考えてるか分からない牛島さんでさえ勧誘できたのに何を言ってるんです？』
陽奈はクスクス笑いながら眠っている息子を見つめた
実は黒尾はこの飛び回るしかない仕事の企画に最初は行かない、と言っていたのだ
しかし、その事実を知った陽奈が息子のことは任せてとっとと行け、と半ば追い出す形でその企画へと参加させた
その時の黒尾は出発する最後まで陽奈と息子を心配そうに見つめていた
『影山は惹き付けられる選手の名前を出しておけばいいと思いますよ。んー……可能ならヨッフェ選手とか』
｢あー！やっぱり？俺も打点高い人で引き寄せようとしてた｣
電話越しに黒尾が笑う
電話越しの笑い声は耳を直接震わせるので、陽奈は少し首筋に擽ったさを感じた
『翔陽は、あいつは、どんな試合でも来ますよ。試合に飢えてる獣ですから』
｢双子の兄を獣呼ばわりとは｣
陽奈が笑いながら言った言葉に黒尾も笑い出す
『でも、そうですね。研磨さんでも連れて行っては？そうすればPRにもなるし、翔陽のやる気を上げることにも繋がりますし』
｢あー、研磨か｣
『ダメなんです？』
｢ダメでは無いと思うけど……何で釣るかな｣
『ふふっ、そこは幼馴染のあなたが考えてください』
陽奈の無慈悲な言葉に黒尾は悩むように唸り声を上げた
『この子がもう少し大きかったら、私もリオに行って一緒にビーチバレーしたのに』
｢ダメでーす。陽奈は俺たちの子を守るために家で自粛するんですー！｣
黒尾のふざけた伸ばし声に陽奈は肩を震わせて笑う
『流石に冗談ですよ。私は、この子を連れて飛行機に乗ろうとするほどの度胸、まだありませんよ』
黒尾は会いたい、でも子供がいるもんな、と今度は別のことで唸り始めたのを聞き、心底愛されているな、と実感し、尚更黒尾が向かうリオへと行きたくなってしまった
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かなぶん - めっちゃ好きです！どはまりの作品です！いいもの読ませていただきました！ありがとうございました！ (2022年9月16日 7時) (
レス) @page29 id: f7d43343b8 (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ - いい作品でした‼︎黒尾さんオチのお話が大好きです！ラストの短編集の「支配されてるのは」というところが良かったです。いい作品を作っていただきありがとうございました！ (2022年5月3日 11時) (レス) @page25 id: 2b0f4e3316 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - どタイプの作品すぎて、最高です！！！そこまで恋愛感が無く、プレイヤーの視点からも読める最高に面白い作品です！久しぶりにワクワクドキドキしました！ありがとうございますー！ (2021年11月21日 2時) (レス) @page24 id: 6af91a71bf (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 最高すぎんだろぉ！！！！！😭😭😭😭😭😭😭😭 (2021年11月19日 21時) (レス) @page15 id: 397318e50c (このIDを非表示/違反報告)
おちゃきち(プロフ) - 3作目の執筆ありがとうございます…！今の夢主ちゃんが意外とデレデレで頬が緩みました！20歳になるまでの間、辛辣な夢主に翻弄される黒尾さんや性格が柔らかくなっていく夢主の姿を想像しつつ、これからもこの作品を応援しています！ (2021年11月19日 17時) (レス) @page3 id: 78dc48b955 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月19日 16時
