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35話 ページ36

「お前こそ、美華ちゃんに振られた傷は癒えたの?」


黒尾が大将を指さしながら言い、大将は衝撃を受けた顔をした


「あぁ、また」


海も呆れたように言い、陽奈は額を片手で抑えた


「音駒のいつも通りは前と違うっすよ」


トイレに行っていたリエーフが大将の後ろから現れて言った


「リエーフ!うんこ長ぇんだよ!」


「だ!なんで、長さわかんすか!夜久さん!」


『長さじゃなくて時間でしょ、馬鹿』


リエーフの驚いた顔に陽奈は呆れた目を向けた


「ふーん?じゃあ」


「「決勝で会おうぜ!!」」


大将の言葉の後に黒尾が同時にそう言った


音駒も体育館に入り、アップをとる


「クロ、緊張してんの?」


研磨が向こうコートを見ながら言った


「はぁ?当然だろ。相手が相手だぞ」


黒尾がそう言うと、観客席が沸き立った


梟谷のご登場だ


木兎は羽織っていた上着を脱ぎ捨て、後ろにいた赤葦が上手くキャッチしていた


合宿の時も思ったが、木兎は赤葦がいないとダメ人間になってしまうのでは?


梟谷の観客席は木兎を応援する声で溢れている


「ふっくろうだに!ふっくろうだに!」


梟谷の応援団がリズムよく言う


「いーけー!いーけー!ねーこーまー!!」


「行け!行け!音駒!押せ!押せ!音駒!」


山本の妹、あかねの声を合図に音駒の応援団もリズムよく言った


「相変わらず気合い入ってんな、お前の妹」


夜久が嬉しそうに言う


「いつもすんません」


『なんで?可愛くていいじゃない』


「ひゃい!」


山本は未だに陽奈に慣れてないようだった


「あと」


「頑張れー!レーヴォチカー!」


「相変わらず、リエーフの姉ちゃん、めっちゃ美人!」


「でしょ!」


リエーフが自慢げに言った


「俺たちは血液だ。滞りなく流れろ。酸素を回せ。脳が、正常に働くために」


陽奈はその光景を見て、微笑んだ


梟谷との試合が始まった

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作者名:サンマ | 作成日時:2021年10月26日 21時

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