私は今日もトスを上げる (ページ26)

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25話ページ26

練習が終わり、自主練の時間となった

｢お、ツッキー、今日は仲間連れか？｣

木兎がそう言いながら扉の方を見ていた

陽奈も合わせてそちらを見て、うげっと内心で思う

｢相棒はどうしたのさ｣

｢影山はまた1人で練習。研磨にトス上げてもらおうとしたら、5本で逃げられた｣

月島の言葉に日向が苦笑しながら言った

『研磨さんが5本も自主練であげるなんて凄いよ』

陽奈は翔陽を見据えた

翔陽は陽奈を見たあと、意を決した様な顔をして口を開く

｢だから｣

「「俺も入れてください！」」

リエーフが走ってきて翔陽と同時に言った

｢リエーフ！｣

｢お、日向｣

｢リエーフ、お前、夜久のとこでレシーブやってたんじゃないの？｣

黒尾の言葉にリエーフは肩を跳ね上がらせた

｢俺！今日は優秀だったんで、早めに見逃してもらいました！｣

『ほんとに？』

｢脱走してきたわけじゃねぇだろうな？｣

｢だっ！そんな！｣

陽奈と黒尾にリエーフは慌てて否定する

『じゃあ、人数ちょうどいいですし、3対3でもやってみては？』

｢おー！｣

｢試合だー！｣

陽奈の提案にリエーフと翔陽は嬉しそうな反応をした

｢あの、これすげぇバランス悪くないすか？｣

赤葦が相手チームを見ながら言った

組み分けの結果、木兎と赤葦と翔陽のフクロウチームと、黒尾とリエーフと月島のネコチームに分かれた

ネコチーム、見てるだけで圧迫感

｢いいじゃねぇか。昼間やれないことやろうぜ｣

黒尾が言った

翔陽と木兎は凄いやる気に満ちている

赤葦さん、大変そうだ

こうして試合が始まった

『リエーフ！トス見てから飛べって言ってるでしょ！』

｢『リードブロック！』｣

陽奈と黒尾の声が合わさる

これで何度目かのリエーフのブロックミスだ

｢うぃっす！｣

木兎が打ち抜く

次は翔陽のスパイクを月島が止めた