検索窓
今日:6 hit、昨日:34 hit、合計:165,240 hit

14話 ページ15

「烏野はGWの時より落ち着いて見えますね。それに相変わらずのあの10番の速攻」


直井が烏野を見ながら言った


「あぁ、そうね。全体的に安定感が出てきたね」


猫又が面白そうに言う


『でも、あいつは目を閉じてます。目を閉じてちゃ勝てる試合も勝てない』


陽奈は抑えきれずに言った


『あいつは飛べるし、速い。なのに、目を閉じるなんて勿体ない』


猫又はそんな陽奈を見て笑った


「お前さん本当は双子の片割れのことちゃんと好きだろ」


『あんなやつは嫌いです』


陽奈は翔陽から目を背けた


嫌いなんだ……だから、見たくもないのに


次の烏野との試合でリエーフは宣言通り日向の速攻を止めた


『リエーフ、ナイスー』


陽奈は喜んでるリエーフに一応の言葉をかけた


翔陽、またお前は成長せずに無駄なことを続けるのか


「すまん!ちょい短い!」


澤村がボールを上げて叫んだ


東峰が飛ぶが、翔陽も一緒に飛んでいた


『しょ…!』


ぶつかる!


翔陽は東峰と盛大にぶつかり、倒れた


「あぁぁ!!」


東峰が青ざめて叫ぶ


「す!すみません!!つい、ボールだけ見てて!すみません!!」


翔陽はすぐに起き上がり、土下座で何回も頭を下げていた


『しょう…よう……』


陽奈は上げかけていた腰を誤魔化すように息を吐いて座り直す


「ちゃんと周り見ろ!ボケ!なんのための声掛けだ!タコ!!」


烏養が翔陽に怒鳴った


その後、烏野は負け、ペナルティを受けていた


『はい、黒尾さん』


陽奈はスポドリを渡す


「日向ちゃん、チビちゃんのこと気にしてたでしょ」


黒尾は笑いながら聞いてくる


『当たり前です。あんな素人みたいな接触、馬鹿らしくて』


「そうじゃなくて、心配してた、でしょ?」


黒尾の言葉に陽奈グッと拳を握った


『翔陽の心配なんてするはずないです。嫌いですから』


陽奈は真顔でそう言って、リエーフにドリンクを持って行った


「お前の双子止めたぞ!見てたろ?」


『うんうん、ナイスとも言ったでしょ』


「だろー?!」


リエーフは嬉しそうに笑った

15話→←13話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (70 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
294人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サンマ | 作成日時:2021年10月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。