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12話 ページ13

「なん、だと!」


「音駒も本気を出せばこれくらい可能だ!」


『行きましょう。こちらです』


「は、はい!」


陽奈は2人を無視して清水と谷地に言うと、清水は頷き、谷地は返事をして陽奈について行った


「にしても、あのクール系のマネージャー、日向にめっちゃ似てるのに雰囲気は似てないな。他人の空似ってやつだな!」


田中は笑いながら言った


「いや、あいつはあの10番の双子の妹なんだってよ」


「え!?」


田中は驚いて山本を見返した


「嘘だろ!?」


「10番が話してなかったのか?苗字も日向で一緒だし、そっちもてっきり知ってるものだと」


山本はやけに驚いている田中を不思議に思った


「いや、妹が2人いるのは知ってたけどよ……」


田中は後頭部を掻きながら陽奈の後ろ姿を見ていた


「お願いしやーす!!」


烏野が着替えて体育館に入ってきた


リエーフはなぜか烏野の方をガン見している


『リエーフ、アップ、サボらない』


「あ、はぁい!」


こうして練習試合が始まった


烏野は何回も負けて、ずっとペナルティを行っている


森然と生川の人達は烏野が平凡である、音駒を手こずらせた1年は誰なのかと話していた


すると、その時ちょうど体育館の扉が開き、金髪の女の人が現れた


「おぉ!まだやってんじゃん!間に合ったね、上出来!」


「主役は遅れて登場ってかー?腹立つわー」


黒尾の目線を追いかけ、そこから見えた人に陽奈は拳を握った


翔陽がそこに立っていた


遅れた2人が入った烏野はさっきまでより点を取れていた


翔陽と影山の速攻を見た陽奈は拳を握る


技術はないはずなのに、セッターのおかげで翔陽の速さもジャンプ力も生かされてる


今の私とはてんで違う


逃げてきた私と、逃げなかった翔陽では比べ物にならないほど、翔陽の方が輝いて見えた


烏野はようやくペナルティを回避出来ていた


「ブロック1枚!」


「いけ!リエーフ!」


陽奈はリエーフから目を離し、烏野の方を見た


翔陽もこちらに気づき、こちらを見返す


その目は喧嘩した日の真っ直ぐな目と変わらずにこちらを見ていた


陽奈はまた音駒との試合に目を戻した

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作者名:サンマ | 作成日時:2021年10月26日 21時

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