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11話:夏合宿 ページ12

期末テストも無事にパスし、陽奈は順調に夏合宿に向けての準備をしていた


心の準備は出来ていなかったが、合宿開始日は残酷にもやってきた


近い場所にある梟谷や森然、生川は既に来ており、最後に烏野が到着した


「緊張するかい?」


黒尾が入ってくるバスを見ながらニヤニヤと聞いてくる


『しないわけが無いです』


陽奈は緊張した面持ちで拳を握った


「大丈夫だよ。家族だもん」


黒尾はそう言って陽奈の頭を撫でた


烏野の選手たちがバスから降りてくる


すると、坊主の人とちっさい人が早々に鉄塔をキラキラした瞳で見つめた


「あれはもしや!」


「もしや!」


「「スカイツリー!」」


「いや、あれは鉄塔だね」


「ぶっひゃっひゃっひゃっ!」


海は冷静にツッコミ、黒尾は独特な笑い声で笑った


陽奈は少し後ろでその様子を見守る


烏野の人達は音駒の周りをキョロキョロ見ていた


『あの』


陽奈はおずおずと向こうのマネージャーに話しかける


「!」


谷地は陽奈を見て、目を見開いた


『案内しますね。こちらです』


陽奈がそう言って少し微笑めば、その顔はますます翔陽に似ていたのだ


清水もこれには驚いていた


『あの?』


陽奈か動かない清水と谷地を不思議そうに見つめると、2人はハッとした顔をした


「お願いします」


清水は慌ててそう言い、先導する陽奈について行った


「てゆーか、おい、なんか人、足んなくねぇか?」


黒尾が烏野の主将である澤村に聞く


「実は…」


澤村は翔陽と影山が補習のせいで遅れるという事情を話しながら歩き始めた


「え、じゃあ今頃あの変人コンビ、補習受けてんの?」


「あぁ、でも…」


「ぬぁあ!!」


急に山本の呻き声が聞こえ、陽奈もそちらを見る


「女子が、2人になっとる……綺麗系と可愛い系!!」


陽奈は清水と谷地を見て、山本を見たあとため息をついた


「見たか、トラよ。これが烏野の本気なのです」


田中はそう言って両手を広げた


「ぐっ……だが、こちらにもクール系の女マネがいる!!」


山本はそう言うと、陽奈を指さす

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作者名:サンマ | 作成日時:2021年10月26日 21時

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