Ep.57 ページ8
誰かに擦り寄られ、硬い何かを押し付けられているような感じがして、Aは夜中に目が覚めた
そしてすぐ隣でモゾモゾ動く物体を鷲掴みにした途端、翼のようなものが開き、その物体はAから距離を取った
『ふくろう？』
それはアルバスのふくろうだった
ふくろうは鷲掴みにされそうになったことに怒っているのか、Aの手を軽く突つき始めている
『なんなの？』
そう言いながら状態を起こし、ふくろうの足に括られている羊皮紙の切れ端を寝ぼけ眼で覚束ない手でモタモタしながら開いた
そこには、タイムターナーを破壊するからふくろう小屋に来て欲しいという内容だった
Aはまだ面倒が残っていたことに小さく舌打ちすると、ふくろうを労わるように一撫でしてすぐに上着を着て部屋を出ていった
ふくろう小屋に行くと、スコーピウスとアルバスが待っていた
｢A、良かった。来てくれたんだ｣
スコーピウスがホッとしたように言った
『私が来ないとあなた達、また馬鹿なことをするでしょ？』
わざとらしく呆れたように肩を竦めてAが言うと、アルバスは少し気まずげに目をさ迷わせて笑った
｢手紙にも書いたけど｣
『タイムターナーの破壊よね？一体どうしてハーマイオニーたちに言わなかったの？』
アルバスの言葉を遮るように言い、Aは聞く
｢信用ならないからだ。僕たちだけでやった方が確実だろう？｣
スコーピウスが即座にそう言い、Aは諦めたように息を吐き出すと、屋根の上に上がった
｢じゃ、僕は簡単なコンフリンゴで砕くのがいいと思う｣
｢絶対だめだ。こういうものは、エクスパルソで吹っ飛ばす必要がある｣
そう言うスコーピウスとアルバスを横目に見ながら、Aは屋根に登ったことによりよく見えるようになった綺麗な夜空を見上げた
｢僕たちはなにか新しいことをやろう。何か面白いことを｣
アルバスの言葉にスコーピウスは眉を寄せた
｢面白い？いいか、正しい呪文を選ぶことの重要さを無視する魔法使いが多いけど、それはとても大切なことなんだ。現代魔法の中で、随分過小評価されている部分だと思う｣
｢あなた達3人は最高よ。わかってる？｣
突然背後からかけられた声にAは杖を引き抜こうとしながら振り向き、そこにいたデルフィーに目を見開いた
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マシュマロ - とても面白くて読んでいてとても (10月22日 2時) (
レス) @page36 id: c1ecb663ab (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - ユズナさん» ユズナさん、いつもコメントありがとうございます！すごく励みになります！シリウスは家族に激甘なので、すぐ丸め込まれてくれるイメージですw (7月3日 21時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - また書いて下さる時を楽しみにしています！すっかりこの小説にハマりましたwスネイプ先生、かっこよすぎ！シリウスが丸め込まれてるの見てて面白かったですww (7月2日 23時) (レス) @page2 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年6月26日 12時
