Ep.82 ページ33
｢なんだよ｣
｢僕らはお互いに別の人が好きだし、それに、僕らは最高の親友ってだけだ。だろ？｣
『えぇ、もちろん』
｢え？別の人が好き？｣
スコーピウスの言葉にアルバスは目を見開いてAを見つめた
｢だってそんな素振り、一度も…｣
『そう？自分では結構分かりやすいと思ってた。私、母さんみたいに演技派じゃないから』
そう言ってAはいたずらっ子のようにニヤリと笑った
｢僕だって最近気づいたんだもん。アルバスが気づけるはずないよ｣
少し小馬鹿にしたようにスコーピウスは言い、Aは片眉を上げて笑った
｢誰だよ？｣
そんな2人の態度に蚊帳の外のアルバスは不満げに聞く
『ジェームズよ』
Aはそう言ってふふっと笑った
｢なんだって？！｣
アルバスはさらに声を上げた
｢ジェームズって、僕の兄であるあのジェームズ？｣
『それ以外にいる？』
そう言ってAはくるりと優雅にターンした
『もうダンスにも誘われたの。私の方は不毛な恋じゃないってわけ』
アルバスはそんなAに目も口も開いたまま何も言えずにいた
その時、ローズが階段で3人のそばを通り過ぎながら3人を見つめていた
｢こんにちは｣
3人ともどう返事をすればいいのか分からず、顔を見合わせる
｢おかしなことをそのままにしておくと、おかしなことになるわよ｣
｢お言葉受け取りました。完全に了解です｣
スコーピウスはたどたどしく返した
｢オーケー、サソリの王様｣
そう言うとローズは笑みを浮かべて立ち去った
3人は顔を見合せ、アルバスはニヤッと笑い、スコーピウスの腕をパンチした
｢君の言う通りかもな、哀れみが第一歩｣
｢クィディッチを見に行くのか？スリザリン対ハッフルパフだ。大試合だぞ｣
スコーピウスはそう言ってアルバスを見た
｢僕たちクィディッチが嫌いだったはずだけど｣
アルバスは眉を寄せる
｢人は変わるものさ。それに、僕、練習してきたんだ。僕は今年チームに入るかもしれないな。行こうよ｣
｢行けない。父さんがここに来ることになってる｣
そう言ってアルバスは首を振って残念そうにした
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マシュマロ - とても面白くて読んでいてとても (10月22日 2時) (
レス) @page36 id: c1ecb663ab (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - ユズナさん» ユズナさん、いつもコメントありがとうございます！すごく励みになります！シリウスは家族に激甘なので、すぐ丸め込まれてくれるイメージですw (7月3日 21時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - また書いて下さる時を楽しみにしています！すっかりこの小説にハマりましたwスネイプ先生、かっこよすぎ！シリウスが丸め込まれてるの見てて面白かったですww (7月2日 23時) (レス) @page2 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年6月26日 12時
