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Ep.72 ページ23

「それで?うまくいったのか?」


一行が辺りを見回している中で、ロンが呟いた


アルバスが顔を上げ、ジニーと、次にハリーを見て驚いて目を見開いた


「母さん?」


「アルバス・セブルス・ポッター。お前に逢えてどんなに嬉しいか」


アルバスは走って、ハリーを横目にジニーの腕の中に飛び込んだ


「僕たちの伝言を?」


「受け取ったわ、伝言を」


そう言ってジニーは喜んで息子を抱き込んだ


『母さん、父さん!』


Aも両親に駆け寄って、飛びつくようにシリウスに抱きついたあと、母にも抱きついた


スコーピウスも父親に駆け寄る


「抱きしめていい。そうしたいなら」


そう言ったドラコの顔をスコーピウスは見た後に一瞬躊躇いながらも、見るからにぎこちなく中途半端にハグをしているような形をとった


「さぁ、問題のデルフィーはどこだ?」


ロンが聞く


「デルフィーのこと、知ってるの?」


「デルフィーはここにいる。多分父さんを殺そうとしている。ヴォルデモートの呪いが彼自身に跳ね返る前に。デルフィーは父さんを殺して、予言を破ろうとしている。だから……」


「そう。私たちもそうでは無いかと思ったわ。デルフィーが今どこにいるか、具体的にわかる?」


『消えちゃったの。みんなはどうやって……タイムターナーもなしに』


「A、話せば長いし、込み入っている。今はその時間が無い」


ハリーはAを遮って言った


ドラコはそんなハリーに感謝を込めて微笑んだ


「ハリーの言う通り。一刻も無駄にできないわ。配置を決めなければ。さて、ゴドリックの谷は広いところでは無いけれど、デルフィーがどの方角から来るか分からない。だから、町が一望できるところに陣取らなければならない」


そう言いながらハーマイオニーは辺りを見回し、全員が険しい顔で考え込む


「聖ジェローム教会が全ての条件を満たすと思うけど、どう?」


そう言うハーマイオニーの視線の先には教会が見えるのだった


教会にてアルバスたちはデルフィーが現れるのを待った


けれども一向にデルフィーは姿を見せない


待ちくたびれたAは眠っていたし、横たわるAの隣に座る母は逆に落ち着かないようにソワソワと辺りを見回したり、手や足を組んだりしていた

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マシュマロ - とても面白くて読んでいてとても (10月22日 2時) (レス) @page36 id: c1ecb663ab (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - ユズナさん» ユズナさん、いつもコメントありがとうございます!すごく励みになります!シリウスは家族に激甘なので、すぐ丸め込まれてくれるイメージですw (7月3日 21時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - また書いて下さる時を楽しみにしています!すっかりこの小説にハマりましたwスネイプ先生、かっこよすぎ!シリウスが丸め込まれてるの見てて面白かったですww (7月2日 23時) (レス) @page2 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンマ | 作成日時:2023年6月26日 12時

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