Ep.70 ページ21
ハロウィーンの夜、ハリーは毎年のようにアルバスの部屋で毛布を持っていた
｢毛布に穴が開いてる。ロンの馬鹿げた愛の妙薬が焼け焦げの穴を開けたんだ。見てくれ。台無しだ、台無しだ｣
ハリーはそう言って毛布を放り投げ、ジニーがそれを拾って良く見つめた
｢ハリー｣
｢なんだ？｣
｢ハリー、ここに何か……書かれているわ｣
ジニーはそう言って、毛布をハリーにも見せた
｢父さん｣
｢書き出しから父さん？｣
アルバスの言葉にスコーピウスは眉を上げて聞き返す
｢僕からだって、父さんに分かるように｣
｢名前はハリーだよ。書き出しはハリー｣
『どっちでもいいから早く書いてよ』
書き出しに文句をつけるスコーピウスの肩を軽く押しながらAがアルバスを急かした
｢父さんって、そう書いてあるのか？父さんって。そんなにハッキリしてない｣
ハリーはそう言いながら毛布を凝視する
｢父さん、ヘルプ｣
スコーピウスがアルバスの書く文字を読んだ
｢ハロー？ハローって書いてあるのかしら？それから……グッド…｣
毛布についた焼け焦げの文字をジニーは指でなぞりながら読み上げた
｢父さん、ハロー、グッド、ハロー？いや、これは……おかしな冗談だ｣
ハリーはそう言いながら首を軽く振った
｢父さん、ヘルプ。ゴドリックの谷｣
｢毛布を貸してちょうだい。あなたより、私の方が目がいいわ｣
そう言ってジニーはハリーの手から毛布を奪い取り、食い入るように見つめた
『年代と、それから日付』
Aはアルバスにそう指示した
｢3、1、1、0、8、1……これ、マグルの電話番号かしら？それとも住所表示の符号とか、それとも……｣
ジニーの言葉にハリーは顔を上げる
様々な考えが一気に押し寄せ、頭の中を猛烈な勢いで駆け巡った
｢いや、それは日付だ。1981年10月31日。私の両親が殺された日だ｣
そう言ったハリーをジニーは見て、それから毛布に視線を戻した
｢これはハローじゃないわ。ヘルプ、助けてよ｣
｢父さん助けて。ゴドリックの谷。81年10月31日。これは伝言だ。賢い子だ。私に伝言を残した｣
ハリーはそう言うとジニーに思い切りキスをした
｢アルバスがこれを書いた？｣
｢そして、どこにいるか、いつの時にいるのかを、私に教えてくれた。これでもう、デルフィーの居場所もわかる。どこで彼女と戦えるかも分かる｣
そしてまた大きなキス
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マシュマロ - とても面白くて読んでいてとても (10月22日 2時) (
レス) @page36 id: c1ecb663ab (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - ユズナさん» ユズナさん、いつもコメントありがとうございます！すごく励みになります！シリウスは家族に激甘なので、すぐ丸め込まれてくれるイメージですw (7月3日 21時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - また書いて下さる時を楽しみにしています！すっかりこの小説にハマりましたwスネイプ先生、かっこよすぎ！シリウスが丸め込まれてるの見てて面白かったですww (7月2日 23時) (レス) @page2 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年6月26日 12時
