Ep.69 ページ20
『あなた達、お父さんとの関係見直したら？』
そう言ったAがスコーピウスと笑いあってる中で、アルバスは突然あることを思いついた
｢2人とも、父さんは今でもあの毛布を持っている｣
｢ダメだね。毛布に今書き込みをしたら、どんなに小さな文字でも、君の父さんが読む「時」が早すぎることになる。時が損なわれてしまう｣
アルバスの4度目の提案にもスコーピウスは首を振った
｢愛の妙薬について何か知ってるか？どういう材料で出来ているんだ？｣
しかし、アルバスはそれでもなお質問を続けた
｢色々だけど、真珠の粉｣
｢真珠の粉は、比較的珍しい材料だろ？｣
｢かなり高価だからね｣
『アル、なんでそんなことを？』
｢僕は父さんと学期が始まる前の晩に口論して、毛布を投げ飛ばした。それが、ロンおじさんが冗談で僕にくれた愛の妙薬の瓶に当たった。
薬がこぼれて、毛布一面に広がった。僕が部屋から出て以来、母さんは、父さんを部屋に入れなかったし、なんにも触らせなかった。たまたま僕は、その事実を知っているんだ｣
｢それで？｣
｢それで、まもなく、父さんたちの時間帯でも僕たちの時間帯でもハロウィーンの夜がやってくる。ハロウィーンの夜には必ずしもの毛布を取り出すんだって、父さんが一緒にいたいものなんだって……だから父さんは毛布を探し、それを見つけると……｣
『愛の妙薬……真珠の粉に反応する薬品は何？』
アルバスのあとにAはいち早くスコーピウスに聞いた
｢えーと、デミガイズのチンク液と真珠の粉が合わさると……燃える、と言われている｣
｢それで、デミガイズのチンク液っていうのは、肉眼で見えるのか？｣
｢いいや｣
スコーピウスは首を振った
｢それなら、毛布にデミガイズのチンク液で書き込めば、そしたら…｣
ようやくスコーピウスもピンと来たのか、目を見開いた
『愛の妙薬に触れるまでは、反応しない。アルの部屋。現在よ』
｢ダンブルドアさま、それ、いいよ！｣
｢あとは探すだけだ。どこにあるかな……そのデミガイズは｣
そう言ってアルバスは困ったように視線を意味もなくさ迷わせた
｢あのね、噂では、バチルダ・バグショットが、魔法使いの家の戸に鍵をかけるのは無駄だって思ってたらしい｣
スコーピウスは内緒話を楽しむかのように言った
3人はバチルダの家に行き、杖を3本盗み、デミガイズのチンク液も手に入れたのだった
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マシュマロ - とても面白くて読んでいてとても (10月22日 2時) (
レス) @page36 id: c1ecb663ab (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - ユズナさん» ユズナさん、いつもコメントありがとうございます！すごく励みになります！シリウスは家族に激甘なので、すぐ丸め込まれてくれるイメージですw (7月3日 21時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - また書いて下さる時を楽しみにしています！すっかりこの小説にハマりましたwスネイプ先生、かっこよすぎ！シリウスが丸め込まれてるの見てて面白かったですww (7月2日 23時) (レス) @page2 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年6月26日 12時
