Ep.64 ページ15
3人はそれからマグルの駅に向かった
不安そうに駅長を見つめる
｢僕たちの誰かが、あの人に話しかけるべきだと思わないか？｣
アルバスが小声で言った
｢空飛ぶ魔女がここを通り過ぎませんでしたか？ところで、今は西暦何年ですか？僕たちはホグワーツを逃げ出したところです。混乱を引き起こすのが怖かったものですから。こんなこと、聞くのか？｣
スコーピウスがふざけた様子で聞いた
｢あのね、僕が一番心配してることが何か分かる？父さんが、僕たちが意図的にこんなことをやったと思うんじゃないかということさ｣
『それ本気？』
アルバスの言葉にAは酷く苛立ったように聞いた
『私たちは時間に、捕まって、迷子になって、永久にこのままかもしれないんだよ？それなのに、あんたはハリーがどう思うかってことが心配なの？』
Aは一言一言区切る度にアルバスに一歩一歩近寄って、最後には呆れたように首を振って言った
『あなた達親子のことは理解できない』
｢そりゃ、なかなか理解できないよ。父さんはかなり複雑だから｣
『あなたはそうじゃないって？』
慌てたように言うアルバスに鼻で笑ってAが言った
｢女性の趣味は問わないとしても、君は惹かれてた……えーと……｣
スコーピウスの言葉に3人とも、誰の話か承知している
｢そうだった、うん、そうだよね？でも彼女がクレイグにしたことは…｣
｢それは考えないことにしようよ。現状だけ考えてみよう。まず僕たちには杖がない。箒もない。僕たちの時代に帰る手段もない。あるのは知恵と、それに……いいや、それっきりだ。知恵だけしかないんだ……しかも、彼女を阻止しなければならないんだぜ｣
｢おめだち、オールド・リーキー列車、遅れでんの、知ってっか？｣
突然強いスコットランド訛りで駅長が話しかけてきた
｢はぁ？｣
スコーピウスは思わず聞き返す
同じように駅長はスコットランド訛りで返すが、元々聞にくいと言われているイギリス英語に訛りがついてしまえば、住んでいる地域が違う3人には理解することが難しかった
駅長は眉を寄せ、修正された時刻表が書かれた紙を渡しながら、関係する部分を指さした
｢遅れでる｣
アルバスは時刻表を受け取ってよく調べる
膨大な情報が呑み込めると、顔色が変わった
スコーピウスはぽかんと駅長を見て、Aは落ち着きを取り戻すように息を深く吐き出した
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マシュマロ - とても面白くて読んでいてとても (10月22日 2時) (
レス) @page36 id: c1ecb663ab (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - ユズナさん» ユズナさん、いつもコメントありがとうございます！すごく励みになります！シリウスは家族に激甘なので、すぐ丸め込まれてくれるイメージですw (7月3日 21時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - また書いて下さる時を楽しみにしています！すっかりこの小説にハマりましたwスネイプ先生、かっこよすぎ！シリウスが丸め込まれてるの見てて面白かったですww (7月2日 23時) (レス) @page2 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年6月26日 12時
