Ep.63 ページ14
その時、デルフィーがローブからタイムターナーを取り出し、スコーピウスがそれに気づいた
｢2人とも｣
｢いや、待ってくれ…｣
『タイムターナーが…』
アルバスとAも驚いてデルフィーが持つタイムターナーを見た
｢動き出してる。彼女が何をしているか、見ろよ……おいてけぼりを食らうわけにはいかない｣
アルバスとスコーピウスとAは、タイムターナーに少しでも触れようと、必死で手を伸ばす
触れた、と分かった瞬間、巨大な閃光が走った
何かが砕ける音が響き、時間が止まる
そして、毎回と同じように時は流れの向きを変え、少し躊躇い、そして巻き戻り始めた
｢アルバス…｣
｢僕たち何をしたんだ？｣
スコーピウスとアルバスは困惑したように顔を見合せた
『とにかく、あの女を止めないと』
Aはそう言ってデルフィーを睨みつける
｢私を止める？どうやって止めるつもりだ？もうたくさんだ！｣
そう言うとデルフィーはタイムターナーを粉々に破裂させた
『そんなっ！』
Aが悲痛な声を上げる
｢セドリックを使って世界を暗くするというチャンスは、お前たちが台無しにしてくれたようだ。しかし、スコーピウス、お前が正しいかもしれないな……予言は回避出来るかもしれないし、破れるかもしれない。別なことを試す時だ｣
デルフィーは再び宙に舞い上がり、高笑いしながら3人から遠ざかって行った
｢ダメだ……ダメだ……そんなことって……｣
アルバスがデルフィーを追いかけようとしながらそんなことを呟く中で、スコーピウスはタイムターナーの破片をかき集めようとしていた
『破壊された』
その光景を見ながらAは呟く
｢めちゃめちゃだ。僕たちはここから動けない。この時間から動けない。僕たちがどの時間にいるにせよ。あいつが何を計画しているにせよ｣
弱った声でスコーピウスが言った
アルバスは、何が起こったのか知ろうとして必死に辺りを見回す
｢ホグワーツは同じ姿みたいだ｣
安心したかのような声をアルバスは上げた
｢そうだ。でも僕たちは、ここにいる所を見られてはいけない。見つかる前にここから離れよう｣
スコーピウスはそう言って若干放心状態のAの腕を引く
｢2人とも、彼女を止めなければ｣
『そんなこと分かってる。でも、どうやって？』
アルバスの言葉にAは眉を寄せてスコーピウスの手を振り払うとそう言った
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マシュマロ - とても面白くて読んでいてとても (10月22日 2時) (
レス) @page36 id: c1ecb663ab (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - ユズナさん» ユズナさん、いつもコメントありがとうございます！すごく励みになります！シリウスは家族に激甘なので、すぐ丸め込まれてくれるイメージですw (7月3日 21時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - また書いて下さる時を楽しみにしています！すっかりこの小説にハマりましたwスネイプ先生、かっこよすぎ！シリウスが丸め込まれてるの見てて面白かったですww (7月2日 23時) (レス) @page2 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年6月26日 12時
