Ep.61 ページ12
螺旋を描く生垣の迷路は絶えず動き続けていた
デルフィーは躊躇いも見せずに迷路の中を歩いていく
後ろにはアルバスとスコーピウスとAを引っ張っており、3人は無理やり歩かされている状態だった
ルード・バグマンの試合を開始する声が聞こえてくる
｢彼はどこだろう？セドリックはどこだ？｣
デルフィーは苛立ったように迷路の中を歩き回り、アルバスとスコーピウスとAは危うく生垣に体を切り裂かれそうになった
｢この生垣も僕たちを殺そうとしてるのか？ますます面白くなるな｣
そう言ってスコーピウスは恨めしげに今しがた閉じた生垣を見つめた
｢ちゃんと着いてこい。さもないと酷い目にあうぞ｣
デルフィーの声にAは呆れたように両眉を上げてスコーピウスを催促するように首を傾げた
4人は迷路を進み続けていたが、デルフィーが先に行ってしまったため、アルバス達には言葉を交わすチャンスが訪れた
｢アルバス、何とかしないと｣
スコーピウスが小声で言った
｢分かってるけど、何を？あいつが僕たちの杖を折ってしまったし、縛られてるし、君たちを殺すって脅されてる｣
縛られてる両手を必死に動かしながらアルバスが言う
『ヴォルデモートが戻ってくるのを止められるのなら、死んだって構わない』
｢そうなのか？｣
Aの割り切りすぎた言葉にアルバスは驚いて目を見開いてAを振り返った
『どうせ3人とも死ぬ』
そう言ってAは肩を竦める
｢タイムターナーの欠陥、5分間のルール。それが過ぎるように、できるだけのことをするんだ｣
アルバスは酷く焦った様子で言ったが、スコーピウスが首を振った
｢その手はダメだろう｣
生垣の1つが向きを変え、デルフィーはアルバスとスコーピウスとAをぐっと自分の後ろに引き寄せた
突然、アルバスとスコーピウスとAは迷路の後ろから飛び出す
この迷路は形を変え、道を変えるので、先を行くデルフィーとはぐれて別の道に追い出されることも全然あるのだった
｢あいつ、どこに行った？｣
｢構うもんか。僕たちはどっちへ行く？｣
『この迷路からは出られないわよ』
すると、デルフィーは箒も使わずに宙を舞い、逃げ出した3人を目ざとく見つける
｢哀れな奴らめ！私から逃げれると思ったのか？｣
そう言うとデルフィーは3人を地面に吹き飛ばした
｢君は、箒もなしで…！｣
アルバスが唖然として言った
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マシュマロ - とても面白くて読んでいてとても (10月22日 2時) (
レス) @page36 id: c1ecb663ab (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - ユズナさん» ユズナさん、いつもコメントありがとうございます！すごく励みになります！シリウスは家族に激甘なので、すぐ丸め込まれてくれるイメージですw (7月3日 21時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - また書いて下さる時を楽しみにしています！すっかりこの小説にハマりましたwスネイプ先生、かっこよすぎ！シリウスが丸め込まれてるの見てて面白かったですww (7月2日 23時) (レス) @page2 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2023年6月26日 12時
