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コソコソと戦争について話をする大人4人はとにかく変に思われているだろうし、なんなら結婚式のまま来たせいでドレスアップしたかなりの変人共だ
店員のマグルがチラチラと見てくるせいで4人はそのカフェから撤退せざるを得なくなった
｢私たち、もうすぐ戦争が起こるだろうと荷物だけは用意してたの｣
リリーはマグルの町を歩きながら言った
『私たちもよ』
Aの言葉にシリウスが頷く
『でも、持ってこなかった』
大失敗だ、というようにAが呟き、リリーも眉を寄せて頷いた
｢それじゃあ、シリウス、Aをよろしくね｣
裏路地に入って止まると、リリーが心配そうにシリウスの二の腕を撫でた
｢分かってる。そっちも無事で｣
シリウスはそう言ってジェームズとハグをした
『荷物を取っても取れなくても、あのパブで』
｢20分後に｣
Aとリリーの言葉に4人は頷きあった
悪戯仕掛け人4人組がよく行っていたマグルのパブはAとリリーも時々だが行ったことがあったため、集合場所はそこになった
姿現わしをして愛しのマイホームに戻ると、思ったよりも周りも中も静かだった
｢気をつけて｣
2階に上がる中でシリウスが囁く
2人は足音を潜めて寝室へあがり、着替えを済ますと、そこに置いてあったリュックを取り上げた
『おかしいわ。こんなにも簡単に……』
｢……とにかく、襲われないに越したことはない。早く行こう｣
そう言ってシリウスがAの手を取り、2人は姿現わしをした
パブに着くと真夜中に近いというのにまだまだ人の出入りがあった
彼らは仲良さそうに楽しそうにパブに入り、そこでさらに楽しそうに騒ぎ倒し、ゆっくり過ごしたい人達に少しばかり迷惑をかけている
その平凡な日常の一場面を見つめてAは少し心を痛めた
今から自分たちは過酷な旅と戦争に対峙することになる
平和で平凡な世界で生きてきたAに果たしてそんなことが可能だろうか
『シリウス、私、不安だわ。確かに卒業した頃は逃げきれた。でもあれから長く年月が経ったし、そもそも私たちはこれから戦争をするのよ？』
そう言ってソワソワしだしたAを落ち着けるようにシリウスは抱きしめた
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
