28話 ページ29
烏野は確かに攻撃方法が多彩で、ブロックも理性的で上手
けれど、稲荷崎はそれにちゃんと返せる実力を合わせ持っているし、美南はそれほど気にしていなかった
調子に乗ってきた烏野を見て、監督は北を投入した
烏野は突然入ってきた情報なしの男に警戒の眼差しを向ける
そんなに警戒せんでも、信介はただ、ちゃんとやるだけだから
美南は少し笑った
北は早々に銀島に正論パンチをかましていた
私はちゃんとやるのが苦手でも、信介はそれが心地いいと感じる
私が何度言ってもやらないのを信介は時々哀れむような目で見てくるけど、私の分までちゃんとやってしまう信介の性質が私をもっとダメにしている気がするのはきっと気のせいじゃない
結果は稲荷崎の負け
ここには確かに勝利も負けも確信して来てるやつはいないだろうけど、まさかこんな所で負けるとは思っていなかった
誰だってそうだ
美南は悔しがってる選手を見て、唇の裏を噛んで、泣くのを耐えた
｢優勝候補の一角、宮兄弟擁する稲荷崎高校、初戦で沈む！！｣
『負けたら、終わりやもんな』
美南はそう呟いてベンチから立ち上がった
井闥山に負けた時も、あぁ、負けたんか、くらいの気持ちやったのに
そうか、これが本当の悔しいという気持ちか……
負けても勝ってもコートを空けるためすぐに移動する
浸っている余裕はない
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました！久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました！ありがとう御座います！ (11月18日 0時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月21日 18時
